FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > ドル・円は支持線割れなら1ドル=117.13円目指す

外為マーケットコラム

ドル・円は支持線割れなら1ドル=117.13円目指す

 3月30日から4月3日のドル・円は1ドル=120円台に上昇する場面もあったが、3日に米労働省から発表された3月の米雇用統計が事前予想より、弱い数字となったことでドルが売られ、118.60円台まで下落し、118.90円台で引けた。3日はグッドフライデー(聖金曜日=キリスト教の復活祭の前の金曜日)で欧米各国は祝日だったが、米雇用統計が弱気の数字となったことで、ドルは対円、対ユーロでも下落した。

 6日はロンドンがイースターマンデーで祝日となるが、3連休明けのニューヨーク株式市場は弱気の米雇用統計を嫌気して売り先行で始まるとみられる。8日に3月17、18日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が公開される。早期の米金利引き上げ観測が一段と後退するようならば、さらにドル安が進む可能性がある。円サイドからは7、8日に日銀金融政策決定会合が開催され、金融政策が発表されるが、インパクト薄か。

 今週から米企業の2015年第1四半期の企業業績の発表が活発化する。製造業中心にドル高の影響を受け、減益となる企業が目立つと、株安からドル売りのシナリオが描ける。地政学リスクの高まりによるリスク回避も引き続き圧迫要因となろう。

 テクニカルからは3月26日の安値1ドル=118.30円が支持線。支持線割れとなると、118円の節目、2月6日の安値117.13円を目指す展開か。米金利の早期引き上げ観測が再燃すると、120円台に上昇する可能性はあるが、3月31日につけた高値120.36円が抵抗線となり、120円水準〜120円台前半では売り圧力が強いとみる。

 今週の予想レンジは1ドル=117円台前半〜120.50円前後。

【ドル・円は軟調、ドルの弱気材料に反応しやすい】

 ドル・円は軟調。3月30日は複数の米経済指標が強気の数字となったことで1ドル=120.20円台に上昇し、120円台を維持して引けた。2月の中古住宅販売仮契約指数が前月比3.1%上昇となり、昨年6月以来の高水準となった。また同月の個人所得は前月比0.4%の増加(事前予想は同0.3%)、2月は0.4%増と速報値の0.3%増から上方修正された。これらの数字を好感し、ニューヨークダウが263.65ドル高の1万7,976.31ドルとなったことでドル買い意欲が強まった。

 31日のドル・円は119.70円台まで下落し、120円水準で小安く引けた。シカゴ地区購買部協会発表の3月の同地区景気指数が46.3となり、前月の45.8から上昇したものの、事前予想51.7を大幅に下回ったことがドルの圧迫要因となった。

 月替わりとなった4月1日は3月の米ADP統計が発表され、前月比18万9,000人にとどまり、事前予想の22万5,000人を大幅に下回った。また米供給管理協会発表の3月の製造業景況指数は51.5となり、前月の52.9、事前予想52.5も下回った。これら弱気の経済統計の発表を受け、119.30円台に下落した。

 2日は3月28日までの米週間新規失業保険申請件数が26万8,000件となり、事前予想の28万6,000件を下回った。1月23日の週以来の低水準だったが、グッドフライデー前で値動きが乏しく、119円台半ば〜後半での狭いレンジでの取引で終始した。

 3日は祝日だったが、米労働省から3月の米雇用統計は発表され、失業率は前月と変わらずの5.5%。非農業部門雇用者数は前月比12万6,000人の増加となり、事前予想の24万5,000人増を大幅に下回った。前月は26万4,000人増と速報値の29万5,000人増から下方修正された。この数字を受け、3月26日以来の安値となる118.68円までドル安、円高が進んだ。

 先週のドル・円は25日移動平均線が通る120.25円で上げつかえた格好となり、3月20日以降、14日間の相対力指数(RSI)は強気と弱気の分岐点の50を割り込んだ状態が続いている。チャートは依然として弱気状態を継続しており、ドルの弱気材料に反応しやすいとみる。

【ユーロ・ドルは反発、弱気の米雇用統計でユーロ高・ドル安加速】

 ユーロ・ドルは反発。3月31日に3月20日以来の安値となる1ユーロ=1.0712ドルまで下落した。ただし3月の独雇用統計で失業率が6.4%(事前予想6.5%)に低下し、過去最低となったことや、ユーロ圏の2月の失業率が11.3%に低下したことが下支え要因となった。

 4月1日は英マークイット・エコノミクス発表の3月のユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)改定値が速報値の51.9から52.2に上方修正され、10カ月ぶりの高水準となったことや、3月の米ADP雇用者数が事前予想を下回ったことに反応し、1.0800ドルまで小高くなった。

 2日は3月の米雇用統計やイースター休暇を前にしたポジション絡みの動きが中心ながらも1.0905ドルまでユーロ高・ドル安が進み、3月27日以来の高値をつけた。

 3日はユーロ圏各国もグッドフライデーで休日となったが、米労働省発表の3月の米雇用統計が事前予想より弱い数字となったことでユーロ高・ドル安の流れが加速し、1.10ドルの節目を突破し、1.1027ドルまで上昇した。

 3月26日の高値1.1052ドルが抵抗線。抵抗線を突破すると、1.12ドルを目指し、3月3日以来の高値をつける展開か。

【CMEで円の売り越し幅が急減】

 米商品先物取引委員会(CFTC)は4月3日に3月31日現在の建玉明細を発表した。シカゴ円(CME)市場で大口投機家の円の売り越し幅は、2万3,924枚となり、3月24日現在の4万5,905枚から2万1,981枚の急減となった。4月1、2日も円の買い戻しが進むとともに、円を新規で買う動きが増えたもよう。まだ大口投機家は売り越しとみるが、117円台まで円高、ドル安が進むと、差し引きゼロの状態になるとみられる。投機家の円新規買いが進むと117円の節目を意識するまで円高・ドル安が進行か。

 シカゴユーロ(CME)市場は3月31日現在、大口投機家の売り越しは22万6,560枚となり、3月24日現在の22万963枚から5,597枚の増加。ただ今月1日以降はユーロの買い戻しが先行したもよう。

 今週の主要な経済統計、イベントは以下の通り。

6日 
   米3月ISM非製造業景況指数
   カナダ3月Ivey購買部協会指数
7日 
   豪3月AiGサービス業指数
   豪2月小売売上高
   豪中銀(RBA)政策金利
   ユーロ圏2月生産者物価指数
8日 
   日本2月経常収支
   日銀金融政策決定会合(7〜8日)・金融政策発表
   独2月製造業受注指数
   スイス3月消費者物価指数
   ユーロ圏2月小売売上高指数
   米MBA住宅ローン申請件数
   FOMC議事録(3月17・18日開催分)
9日 
   独2月鉱工業生産指数、独2月貿易収支、独2月経常収支
   英中銀(BOE)政策金利、英2月貿易収支
   米新規失業保険申請件数
10日 
   中国3月消費者物価指数、中国3月生産者物価指数
   豪2月住宅ローン許可件数
   スイス3月雇用統計
   英2月鉱工業生産指数、英2月製造業生産指数
   カナダ3月雇用統計
   米3月輸入価格指数
   米3月財政収支

2015年4月6日

(インベステック/森 成俊)

株式会社インベステック 森 成俊

担当
為替、先物市場
経歴
1992年より商品先物業界でアナリスト業務に従事。1997−99年まで商品、為替調査会社のNY現地法人勤務。1999年に帰国後は商品相場に加え、為替情報もメディアを通して発信。現在、ラジオNIKKEIマーケットトレンドにて商品、為替市場に関してのコメンテーターを務める。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けている。

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。