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外為マーケットコラム

FOMC、日銀の金融政策決定会合に対する反応に注目

 10月19日の週のドル・円は上伸。22日は米失業保険申請件数の減少などからニューヨークダウが大幅高となったこと、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が「量的緩和(QE)は2016年9月まで継続−必要ならそれ以降も実施」と追加緩和を示唆したことからドルが買われた。23日は中国の利下げ決定で、新たな追加緩和を進める主要国の中銀と、利上げの可能性を模索する米連邦準備制度理事会(FRB)との金融政策の違いが改めて材料視され、ドルが買い進まれた。ドルは対円で1ドル=121.40円台に上昇し、8月31日以来の高値をつけた。

 ユーロ・ドルは急落。22日にECB理事会で政策金利が据え置かれる一方、ドラギ総裁発言を受け、12月の会合でのQE拡大の可能性が台頭し、1.1098ドルまで下落。23日には8月11日以来の安値となる1.0995ドルまで続落。

【主要経済指標・イベントレビュー】
10月20日 
     米住宅着工件数(9月)は前月比+6.5%の120万6,000件(事前予想は114万2,000件)。
     住宅着工許可件数は前月比5.0%減の110万3,000件と3月以来の低水準(事前予想は117万件)。
10月22日 
     10月17日までの週間新規失業保険申請件数は25万9,000件(事前予想は26万5,000人)。
     4週間平均の失業保険申請件数は26万3,250件と前週の26万5,000件から減少し、1973年12月以来の低水準。
10月26日 
     ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値(10月)52.0(事前予想51.7)

【10月26日からの週の注目ポイント】
10月26日 
     中国共産党中央委員会第5回全体会議(5中全回、29日まで)  ☆☆
     独ifo景況感指数(10月)  ☆☆
     米新築住宅販売件数(9月)  ☆☆
10月27日 
     米耐久財受注(9月)  ☆☆
10月27-28日 
     米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利  ☆☆☆
10月29日 
     独雇用統計(10月)  ☆☆
     米第3四半期国内総生産(GDP)速報値  ☆☆☆
     新規失業保険申請件数  ☆☆
10月30日 
     日銀金融政策決定会合・金融政策発表・黒田日総裁記者会見  ☆☆☆
     ユーロ圏雇用統計(9月)  ☆☆
     米シカゴ購買部協会景気指数(10月)  ☆
11月1日 
     中国製造業購買担当景気指数(10月)  ☆☆
*重要度を3段階で表示

【ドル・円の予想レンジ】
 今週の予想レンジは1ドル=119円台後半〜122円台前半。予想レンジの上限を突破するまでドル高、円安が進行した。転換日は22日。
 今週前半は121円〜120円台半ばで押し目買い意欲は強く、下値は堅い展開を予想。週後半は日米の金融政策を見極めながらの展開。FOMC声明文が年内の米金利引き下げの見送りを示唆する内容ならば、ドルは反落となり、ドル・円も修正安となろう。

【日経平均株価】
 日経平均株価は1万8,000円を一度も割り込むことはなく、下値は堅く推移。21日に1万8,000円台を回復。22日は小反落したが、23日は欧米の株高、円安の進行からチャート上に窓を空ける上伸となり、8月31日以来の高値となる1万8,915.64円まで買われた。
 8月24日に1万9,154.65円〜1万9,435.83円で空けたチャート上の窓を上に埋めることができるかに注目。今週は国内企業の2015年4−9月期の決算発表がピークを迎える。30日に日銀の金融政策決定会合があり、追加緩和見送りなら、11月初旬に調整局面を迎えるリスクはあるが、円安に支援され、堅調な値動きか。

【米株】
 米株式市場は大幅高。ニューヨークダウは22日に上放れとなり、1万7,500ドル台を試した。23日は続伸となり、8月3日以来の高値となる1万7,679.37ドルまで上伸。22、23日はマクドナルド、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなどが企業業績を好感した買いが先行。23日は中国の金融緩和や欧州中央銀行(ECB)の量的緩和(QE)拡大期待も支援材料となった。
 27、28日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)がカギ。28日に発表される声明文と、29日発表の米国第3四半期の国内総生産(GDP)に対する反応に注目。

【注目のCFTC建玉明細はシカゴ円=CME】
 米商品先物取引委員会(CFTC)は10月23日に10月20日現在の建玉明細を発表した。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で注目銘柄すべき銘柄はシカゴ円。

 シカゴ円の大口投機家の円の売り越し幅は、20日現在、3,639枚となり、同月13日現在の1万3,832枚売り越しから1万193枚の急減となった。ただし21日以降、円売りが再燃したとみられる。1カ月前の9月22日には2万3,678枚の売り越し状態にあり。売り余地あり。120円台後半への円の反発局面は投機家の円売り圧力が強いとみる。週後半にFOMCの声明文の発表、日銀の金融政策会合の発表があり、急速に買い戻しが進み119円台後半まで円高、ドル安の可能性は残る。

2015年10月26日

(インベステック/森 成俊)

株式会社インベステック 森 成俊

担当
為替、先物市場
経歴
1992年より商品先物業界でアナリスト業務に従事。1997−99年まで商品、為替調査会社のNY現地法人勤務。1999年に帰国後は商品相場に加え、為替情報もメディアを通して発信。現在、ラジオNIKKEIマーケットトレンドにて商品、為替市場に関してのコメンテーターを務める。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けている。

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