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外為マーケットコラム

NYダウが1万6,000ドルを大きく割り込むと111円前後までドル安も

 2月第3週のドル・円は16日に1ドル=115円近くまで反発した。しかし米経済に対しての下振れリスクが懸念され、18日から売り圧力が強まり、19日には112.26円まで下落し、112.50円台で第3週の取引を終えた。結果的には修正高にとどまり、週足は陰線引けとなり、ドル安、円高傾向を払拭することはできず。ただしドル対ユーロではしっかりと推移し、ドルの全面安にはならず。

【ドル・円の予想レンジ】
 今週の予想レンジは1ドル=110円台後半〜114円台前半。26、27日に20カ国・地域(G20)財務相、中央銀行総裁会議を控え、神経質な展開が予想される。ニューヨークダウが再度1万6,000ドル割れとなると、リスク回避の動きが強まり、111円台に下落する展開もありえよう。ニューヨークダウが1万6,000ドルを大きく割り込むと、投資家心理の弱気感が強まり、111円前後までドル安、円高が進行する不安あり。1月の米新築住宅販売件数、耐久財受注、昨年第4四半期の米GDP改定値に注目。
 抵抗線は10日間移動平均線が通る113.55円水準、18日の高値114.32円、支持線は12日の安値111.63円、11日の安値110.99円。

【主要経済指標・イベントレビュー】
2月16日
    NY連銀製造業景気指数(2月):−16.64(事前予想−10.0)
    独ZEW景気期待指数は1.0に低下、(事前予想0.0)
2月17日
    米MBA週間住宅ローン申請指数(12日まで):前週比+8.2%
    米住宅着工件数(1月):前月比−3.8%の109万9,000件(事前予想117万3,000件)
    米生産者物価指数(1月):総合は前月比+0.1%、(事前予想+0.1%)
    米鉱工業生産(1月):前月比+0.9%、(事前予想は+0.4%)
    FOMC議事録公表:多くの当局者は下振れリスクが高まったと認識
            大半の当局者は今年の雇用が堅調判断、一部は減速を指摘
            幾人かの当局者は中国からの米経済への悪影響を懸念
2月18日
    フィラデルフィア地区連銀景況指数(2月):−2.8、(事前予想−3.0)
     米週間新規失業保険申請件数:26万2,000件(事前予想27万5,000人)
     米景気先行指数(1月):前月比−0.2%、(事前予想は−0.2%)
     OECD、今年の世界成長率見通しを3%に引き下げ、従来予想3.3%
     今年の米成長率見通しを2%に引き下げ、従来予想2.5%
2月19日
    米消費者物価指数(1月):総合は前月比変わらず、(事前予想−0.1%)

【2月22日からの週の注目ポイント】
2月23日 
    独第4四半期国内総生産(GDP)改定値     ☆☆
    独Ifo景況感指数(2月)           ☆☆
    米中古住宅販売件数(1月)           ☆☆
    米消費者信頼感指数(2月)           ☆
2月24日 
    米MBA住宅ローン申請件数           ☆
    米新築住宅販売件数(1月)         ☆☆☆
2月25日 
    ユーロ圏消費者物価指数(1月)         ☆
    米新規失業保険申請件数            ☆☆
    米耐久財受注(1月)            ☆☆☆
    米住宅価格指数(昨年12月)         ☆☆
2月26日 
    米第4四半期国内総生産(GDP)改定値    ☆☆☆
    米個人所得・支出(1月)          ☆☆☆
    米ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(2月) ☆☆
*重要度を3段階で表示

【日経平均株価】
 2月第3週の日経平均株価は反発。15日に1,000円を超える急反騰となり、1万6,000円台を終値で回復。16、18日に2度にわたり1万6,300円台を試したが、19日にはチャート上にギャップ(窓)を空ける下げとなり、1万5,799.35円まで下落し、不安定感を払拭できず。円高が警戒され、輸出関連株の下落が反発の足かせか。逆に運輸など原油安の恩恵を受ける企業、業界の株価は堅調に推移か。

【米株】
 米株式市場は反発。17日に1月の米鉱工業生産が6カ月ぶりの大幅な伸びとなったことなどが好感され、今月1日以来の高値となる1万6,486.12ドルまで上昇した。翌18日には先月13日以来の高値となる1万6,511.84ドルまで続伸したが、原油安が圧迫要因となり、小反落。1万6,500ドル水準が抵抗帯ではあるが、チャートは好転した。17日にチャート上に小さなギャップ(窓)を空けており、この窓の上限の1万6,217.98砲支持線になると予想。1万6,000ドル割れとなると、再度、調整色が強まろう。原油価格の動向と米経済指標に対する反応に注目したい。

【大口投機家は円買い姿勢を継続か】
 米商品先物取引委員会(CFTC)は19日に今月16日現在の建玉明細を発表した。シカゴ円市場で大口投機家は2月9日現在の4万3,232枚の買い越しから4万7,901枚の買い越しに増加。17日以降、買い越し姿勢をさらに強めているとみられ、19日現在、5万枚前後まで増加していると予想。今週も円買い姿勢を継続か。


【ニューヨークの玄関口JFK空港のオブジェ】

2016年02月22日

(インベステック/森 成俊)

株式会社インベステック 森 成俊

担当
為替、先物市場
経歴
1992年より商品先物業界でアナリスト業務に従事。1997−99年まで商品、為替調査会社のNY現地法人勤務。1999年に帰国後は商品相場に加え、為替情報もメディアを通して発信。現在、ラジオNIKKEIマーケットトレンドにて商品、為替市場に関してのコメンテーターを務める。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けている。

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