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外為マーケットコラム

日米の金融政策に左右される

 4月18日の週のドル・円相場は大幅高。週半ばから強含みとなり、日銀金融政策決定会合を27、28日に控えるなか、追加緩和観測の高まりから22日の東京時間の午後に1ドル=110円台に上昇すると、欧米市場で一段高となり、111.70円台まで上昇し、今月4日以来の高値をつけた。

 18日のアジア時間に107.82円まで下落し、今月11日につけた直近の安値107.60円に接近したが、その日、ニューヨークダウが1万8,000ドル台に乗せたことから108円台後半に反発した。19日以降も米株の上昇に支援され、ドル堅調ムードとなった。21日は欧州中央銀行(ECB)の政策金利据え置き決定を受け、一時対ユーロで下落したが、ドル高ムードが変わることはなかった。

【ドル・円の予想レンジ】
 今週の予想レンジは1ドル=109円台前半〜113円台半ば。日米の金融政策に左右されよう。今月に入り、変動率(ボラティリティ)が高まっており、乱高下の可能性があり、予想レンジは広めにとった。今回のFOMCで利上げはないとの予想が多いが、6月14、15日開催のFOMCでの利上げに含みを持たせる発言があるかに注目。6月のFOMCで利上げとの見方が強まると、ドルが買われやすくなり、ドル・円も買いが先行か。110円の節目を割り込むと109円台前半まで下げる可能性あり。日銀が金融緩和に踏み切ると、一段とドル高、円安が進む可能性がある反面、見送りなら修正安か。
 テクニカル指標は抵抗線が112円の節目、3月30日の高値112.80円、3月29日の高値113.80円。支持線は25日間移動平均線が通る110.60円、110円の節目、22日の安値水準109.20円。
 14日間の相対力指数(RSI)は18日の東京時間の午前11時現在、53水準で推移し、ドル高の買い方にとって強気を示唆。

【主要経済指標・イベントレビュー】
4月19日
    米住宅着工件数(3月):前月比−8.8%の108万9,000件(事前予想116万6,000件)
    独ZEW期待指数(4月):11.2に上昇(事前予想8.0)
4月21日
    ECB理事会:政策金利を0.00%、中銀預金金利を−0.40%にそれぞれ据え置き
    米週間新規失業保険申請件数:24万7,000件(事前予想26万5,000件)
    フィラデルフィア地区連銀景況指数(4月):−1.6(事前予想は+9.0)
    米景気先行指数(3月):前月比+0.2%(事前予想+前月比+0.4%)

【4月25日からの週の注目ポイント】
4月25日 
    独ifo景況感指数(4月)                ☆
    米新築住宅販売件数(3月)              ☆☆
4月26日 
    米耐久財受注(3月)                  ☆
    米消費者信頼感指数(4月)              ☆☆
    米連邦公開市場委員会(FOMC)          ☆☆☆
4月27日 
    FOMC政策金利、声明文発表             ☆☆☆
4月28日 
    国内雇用統計(3月)                ☆☆
    日銀金融政策決定会合(27〜28日)金融政策発表   ☆☆☆
    米新規失業保険申請件数                ☆☆
    米第1四半期国内総生産(GDP)速報値        ☆☆☆
4月29日 
    ユーロ圏雇用統計(3月)              ☆☆
    ユーロ圏第1四半期域内総生産(GDP)速報値      ☆☆
    米個人所得・支出(3月)              ☆☆
    米シカゴ購買部協会景気指数(4月)         ☆☆
*重要度を3段階で表示

【日経平均株価】
 4月18日からの週は大幅高となった。ニューヨークダウが1万8,000ドル台に乗せ、年初来高値を更新したこと、円安の進行を受け、1万7,000円台を回復し、21日に3月14日の高値1万7,291.35円を上抜くと上伸力が加速し、22日には2月2日以来の高値となる1万7,572.49円まで上げ幅を拡大し、この日の高値引けとなった。当面は1万7,000円台の値固めか。米FOMCの開催、第1四半期の米GDPの発表、大型連休を控え、1万7,500円水準から買い進みにくい。

【米株】
 米株式市場は大幅続伸なった。18日に昨年7月21日以来の1万8,000ドル台を回復し、その後、上値を伸ばし、20日に昨年6月23日以来の高値となる1万8,167.63ドルまで上昇した。21日から高値修正局面となったが、1万8,000ドル台を維持して22日の取引を終えた。原油高による資源株の上昇や、第1四半期の好業績銘柄が買われたことが上伸の背景。引き続き、原油相場、第1四半期企業業績が注目材料だが、FOMCでの金融政策、28日発表の米GDPにも左右されよう。

【投機家109円台で投機家の円の押し目買い強い】
 米商品先物取引委員会(CFTC)は22日に19日現在の建玉明細を発表した。シカゴ円の大口投機家の買い越し幅が7万1,870枚(4月12日現在、6万6,190枚)まで増加。5週連続で増加。13〜15日は円売りが先行したが、18、19日は再度、円買いが進んだことにより、7万枚超え。しかし20日以降は再度、円の手じまい売りが先行したもよう。110円、11円でまとまった円の手じまい売りが先行したと予想。112円にさらに円の手じまい売り注文が設定か。


【NYマンハッタンのビル群。世界経済の中心】

2016年04月25日

(みんかぶ/森 成俊)

株式会社みんかぶ 森 成俊

担当
為替、先物市場
経歴
1992年より商品先物業界でアナリスト業務に従事。1997−99年まで商品、為替調査会社のNY現地法人勤務。1999年に帰国後は商品相場に加え、為替情報もメディアを通して発信。現在、ラジオNIKKEIマーケットトレンドにて商品、為替市場に関してのコメンテーターを務める。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けている。

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