FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > 日米の金融政策に対する思惑や要人発言などに反応

外為マーケットコラム

日米の金融政策に対する思惑や要人発言などに反応

 5月9日の週のドル・円相場は上昇。1ドル=109円台半ばまで上昇したが、109円台では売り圧力が強く、108.60円水準で13日の取引を終えた。ドルは対ユーロでも上昇し、ドル高局面となった。週後半にニューヨークダウが軟調な展開となったが、ドルは大きな崩れはなかった。

【ドル・円の予想レンジ】
 今週の予想レンジは、1ドル=106円台半ば〜110円。16日の日本時間の午前10時現在、4月28日の高値111.88円から3日の安値105.51円までの下げ幅6.37円に対する半値戻しの水準にあたる108.70円台で推移。日米の通貨当局者や要人の発言に敏感になっており、変動率(ボラティリティ)が高い相場だ。18日の米連邦市場委員会(FOMC)の議事録公開や、19日のニューヨーク連銀のダドリー総裁の講演内容に反応する可能性あり。円絡みの材料としては18日に発表される第1四半期の国内総生産(GDP)。マイナス成長になると、円売り圧力が強まる可能性あり。20、21日に主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議が開催され、日米の金融政策の違いが再認識され、ドル高・円安になる可能性がある一方、円高阻止のための円売り介入が難しいとの見方が強まるとドル安、円高局面になりやすい。
 テクニカル指標から抵抗線は13日の高値109.49円、110円の節目、4月28日の高値111.88円。支持線は108円、9日の安値107.01円。

【主要経済指標・イベントレビュー】
9日 独製造業受注(3月):前月比1.9%上昇(事前予想+0.6%)
10日 独鉱工業生産指数(3月):前月比1.3%低下(事前予想−0.2%)
11日 黒田日銀総裁、マイナス金利、金融市場への影響は極めて明白
          日銀の政策は円に関して外的要因に圧倒されている
          日銀は必要とあれば著しい金融緩和が可能
12日 米週間新規失業保険申請件数:29万4.000件(事前予想27万件)
   ユーロ圏鉱工業生産(3月):前月比0.8%低下(事前予想変わらず)
   ボストン連銀総裁、利上げの確率は市場を織り込むより高い。
            経済が軌道外さなければ緩やかな利上げ継続へ。
            米利上げに伴い市場の動揺が増える可能性。
   カンザスシティー連銀総裁、米金利、今の経済状況では低すぎる。
                金利の維持、リスクと歪みをもたらしかねない。
                政策金利の引き上げが望ましい。
13日 米小売売上高(4月):総合は前月比+1.3%(事前予想+0.8%)
   米生産者物価指数(4月):総合は前月比+0.2%(事前予想+0.3%)
   米ミシガン大消費者信頼感指数(5月、速報値):95.8(事前予想89.5)
   独GDP速報値は前期比+0.7%(事前予想+0.6%)
   米財務長官、日本は大きな課題、あらゆる手段動員する必要
         ドルが強いのは米経済が比較的に堅調なため

【5月16日からの週の注目ポイント】
16日 米NY連銀製造業景気指数(5月)           ☆☆
17日 日本鉱工業生産指数(3月)              ☆☆
   米消費者物価指数(4月)                ☆
   米住宅着工件数・建設許可件数(4月)         ☆☆
   米鉱工業生産・設備稼働率(4月)           ☆☆
18日 日本第1四半期国内総生産(GDP)1次速報      ☆☆☆
   米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨        ☆☆☆
19日 日本機械受注高(3月)                 ☆
   ユーロ圏経常収支(3月)                ☆
   欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨          ☆☆☆
   米新規失業保険申請件数                ☆☆
   米フィラデルフィア連銀景況指数(5月)         ☆
   米景気先行指数(4月)                ☆☆
   NY連銀ダドリー総裁の講演              ☆☆☆
20-21日 主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議     ☆☆☆
*重要度を3段階で表示


【NYマンハッタンの高級デパートのブルーミングデール】

【日経平均株価】
 5日9日の週は堅調な展開となった。円相場が一時ドル=109円台に反落したことに支援され、11日には1万6,800円台に上昇し、2日にチャート上で空けたギャップ(窓)を上に埋める上昇となった。13日は利食い売りが先行し、1万6,400.87円まで軟化した。16日の午前中は反発しているが、上値は重く、10日の安値1万6,229.15円を支持線に値固め局面か。

【米株】
 米株式市場は軟調な展開となった。10日に原油市場の上昇、アジア、欧州株式市場の上昇から4月28日以来の高値となる1万7,934.61ドルまで上昇した。しかし12日から高値修正局面入りし、13日には4月7日以来の安値となる1万7,512.48ドルまで軟化した。4月の米小売売上高は事前予想を上回り、個人消費は自動車関連中心に伸びを見せたが、百貨店株の下落やアップルコンピュータ(ナスダック上場)の販売減速による株価低迷などから売り圧力が強まった。米経済指標や原油価格の動向を見極め、押し目底を模索。3月24日の安値1万7,399.01ドルが支持線。

【大口投機家】
 米商品先物取引委員会(CFTC)は13日に5月10日現在の建玉明細を発表した。シカゴ円の大口投機家の買い越し幅が5万9,047枚(5月3日現在、6万1,521枚)まで減少。3週連続で減少。買い建て玉、売り建て玉とも増加したが、売り玉の増加が買い越し幅の縮小につながった。

2016年5月16日

(みんかぶ/森 成俊)

株式会社みんかぶ 森 成俊

担当
為替、先物市場
経歴
1992年より商品先物業界でアナリスト業務に従事。1997−99年まで商品、為替調査会社のNY現地法人勤務。1999年に帰国後は商品相場に加え、為替情報もメディアを通して発信。現在、ラジオNIKKEIマーケットトレンドにて商品、為替市場に関してのコメンテーターを務める。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けている。

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。