FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > 不安定な動きを継続、再度100円の節目を維持できるかがポイント

外為マーケットコラム

不安定な動きを継続、再度100円の節目を維持できるかがポイント

 6月20日の週のドル・円相場は英国のEU離脱の決定を受け暴落となった。21日の東京時間に1ドル=103.50円台に上昇する場面があったが、下値堅く推移。英国のEU離脱を問う国民投票の結果に対し残留派が有利との楽観的ムードが広がり、23日には106円台前半に上昇した。23日のニューヨーク市場の取引を終え、24日の東京時間の朝にかけても106円台前半で堅調に推移したが、東京時間の午前8時過ぎから離脱派が優勢との報道を受け、一転、ドル安、円高となり、102円台に急落。10時前に105.60円台に反発したが、正午前には離脱派が勝利との報道を受け、99円を試すまで暴落となった。99円台での取引は長く続かず、午後には102円台に反発したが、その後の欧米時間では103円が抵抗線となり、102.20円台でニューヨーク市場の取引を終えた。ユーロは英国のEU離脱を受け、対円、対ドルでも急落し、ユーロ・円は1ユーロ=109.50円を試すまで急落となり、2012年12月以来の安値をつけた。

【ドル・円の予想レンジ】
 今週も不安定な展開か。予想レンジは98〜104円と引き続き、6円幅で広くした。英国のEU離脱が決定し、EU経済のみならず、世界経済への不安が広がっていることでリスク回避の動きが強いなか、比較的安定な通貨と評価される円が買われやすい環境に変わりはない。英国のEU離脱決定を受け、フランス、オランダ、デンマークなどでもEU離脱を求める声が増えていることや、世界的に金融市場が不安定になり、来月26、27日に開催される米連邦市場公開委員会(FOMC)で利上げが見送られる可能性が高くなったことで、ドル買いが仕掛けにくい環境でもある。100円の節目を維持できるかが目先のポイントではあるが、投機的なドル売り、円買いの動きは強いとみる。欧州経済に関心が傾きがちではあるが、7月1日に日銀短観、中国の経済指標の発表があり、日本、中国の経済指標にも警戒が必要である。
 テクニカル指標から抵抗線は102円台後半、23日まで支持線であった103円台半ば、支持線は100円、99円、2013年11月の安値97.59円。

【主要経済指標・イベントレビュー】
21日 イエレンFRB議長議会証言:FOMC、利上げに際して慎重に進めていくと再表明
   独ZEW景況感指数は19.2上昇、事前予想4.8を大幅に上回る
22日 イエレンFRB議長議会証言:労働参加率の低下は継続する可能性が高い
23日 米週間失業保険申請件数:25万9,000件
   米新築住宅販売件数(5月):前月比−0.6%の55万1,000件
   米景気先行指数(5月):前月比−0.2%
   英国のEU離脱を問う国民選挙でEU離脱派が勝利
24日 独景況感指数(6月)は108.7
   米耐久財受注(5月、速報値):総合は前月比−2.2%

【6月27日からの週の注目ポイント】
28日 米国内総生産(GDP)確報値(第1四半期)    ☆☆
   米消費者信頼感指数(6月)           ☆☆
29日 独消費者物価指数(6月)            ☆☆
   米個人所得・支出(5月)            ☆☆
30日 日本鉱工業生産指数速報値(5月)         ☆
   独雇用統計(6月)               ☆☆
   ユーロ圏消費者物価指数(6月)         ☆☆
   米新規失業保険申請件数             ☆☆
   米シカゴ購買部協会景気指数(6月)      ☆☆☆
1日 日本雇用統計(5月)              ☆☆
   日銀短観(6月調査)             ☆☆☆
   中国製造業購買担当景気指数(6月)      ☆☆☆
   中国財新製造業購買担当景気指数(6月)    ☆☆
   ユーロ圏雇用統計(5月)           ☆☆☆
   米ISM製造業景況指数(6月)        ☆☆☆
   米建設支出(5月)               ☆☆
*重要度を3段階で表示


【ウォールストリートになびくEUのフラッグ】

【日経平均株価】
 6月20日の週は20日から堅調な値動きとなり、24日には序盤に6月10日以来の高値となる1万6,389.17円まで上昇したが、英国の国民投票でEU離脱派が優勢との報道を受け、下げに転じ、1万5,000円割れから1万4,864.01円まで下落し、2月12日の安値1万4,865.77円を割り込み、年初来安値を更新。24日の朝まで英国の国民投票でEU残留となるとの予想が優勢となり、今月13日にチャート上で空けたギャップ(窓)を上に埋める期待があったが、逆の展開となり、円急騰、今後の世界経済への不安から1,200円以上の暴落となった。27日の午前中の取引で1万5,000円台を回復したが、自律修正高で、不安定な値動きか。2014年10月17日につけた1万4,529.03円が支持線。

【米株】
 米株式市場は日経平均株価と同様に20日から堅調に推移し、23日には原油高や英国のEU残留か離脱を問う国民投票で残留に対し、楽観ムードが強まり、1万8,000ドルを突破した。今月8日につけた高値1万8,016.00ドルが抵抗線になったが、終値で1万8,000ドルを維持し、先高期待の強いチャートとなった。しかし23日の引け後に開票された英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことで急落となり、24日は600ドルを超える下げとなった。5月19日の安値1万7,331.07ドルをかろうじて維持したが、この安値を維持できないと、3月15日の安値1万1,720.35ドル、1万7,000ドルの節目を目指す下げか。

【大口投機家】
 米商品先物取引委員会(CFTC)は24日に21日現在の建玉明細を発表した。シカゴ円の大口投機家の買い越し幅が14日現在の5万5,690枚から5万2,296枚まで減少となった。22、23日とポジション調整で円の買い越し幅が微増となった可能性はあるが、24日は大量の円買いが殺到したとみられ、買い越し幅は6万枚以上に増加か。円の買い玉を積み上げる動きが続くとみられる。

2016年6月27日

(みんかぶ/森 成俊)

株式会社みんかぶ 森 成俊

担当
為替、先物市場
経歴
1992年より商品先物業界でアナリスト業務に従事。1997−99年まで商品、為替調査会社のNY現地法人勤務。1999年に帰国後は商品相場に加え、為替情報もメディアを通して発信。現在、ラジオNIKKEIマーケットトレンドにて商品、為替市場に関してのコメンテーターを務める。ドル・円、ユーロ・ドル中心に為替を取り巻く環境、テクニカル分析を交え、為替取引の一段拡大を目指し、わかりやすい解説を心掛けている。

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。