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外為マーケットコラム

ロシアゲート警戒の展開に

 ドル円相場は、トランプ大統領がロシアのラブロフ外相らに中東過激派ISに関する情報を漏洩したとの疑惑を受けて、大きく値を崩す展開となった。15日のNY市場夕方(日本時間16日早朝)に米紙が報じた同問題。大統領は機密開示に関する強い権限を有していることもあり、当初はそこまで大きな反応を見せなかったが、翌日になって、情報の提供元がイスラエルであったことが報じられ、大きな外交問題になるとの懸念が広がる形で、一気にリスク警戒の動きが強まった。また、対ロシア問題に絡んでコミーFBI長官の更迭問題への懸念が加わり、ドル円は一時110円台まで値を落としている。
 対照的に政治リスクの後退が目立ったのがユーロ圏。7日のフランス大統領選決選投票で中道無所属のマクロン氏が勝利したことに加え、14日にドイツ最大の州であるノルトライン=ヴェストファーレン州で行われた地方選挙で、メルケル首相率いる与党CDUが勝利し、秋の総選挙でメルケル首相の4選が決まる可能性が強まったことが好感された。
 週初からユーロ買いが目立つ展開。その後トランプ問題でドル売りが進むと、ユーロ買いドル売りが相場を主導する展開となった。
 トランプ大統領の情報漏洩問題を受けたリスク警戒感は、為替市場以外にも大きく影響しており、米株式市場の大幅安から、株は一時世界的に大きく下げる場面が見られた。リスク警戒感が最も強く出ていた17日に、米NYダウ平均株価は372ドル安を記録。その後週末にかけて回復基調となったが、下落分を取り戻すほどではなく、警戒感が続いている。こうした流れは、リスク警戒の円買いを誘っており、ドル円だけでなく、クロス円でも円高要因に。

【米原油在庫6週連続減少】
 米エネルギー庁エネルギー情報局(EIA)が17日に発表した週間石油在庫統計において、原油在庫は6週連続で減少を記録した。一時供給過剰懸念から売りが出ていたNY原油先物であるが、このところの在庫減と、来週のOPEC総会での協調減産延長合意期待を受けて、買い戻しの動きが優勢になっている。こうした動きは、カナダドルや豪ドルといった資源国通貨に対する買い材料となっている。

【英消費者物価指数は好結果】
 16日に発表された4月の英物価統計は、インフレターゲットの対象ということで注目度の高い消費者物価指数前年比が+2.7%と、予想の+2.6%、3月分の+2.3%を上回る好結果となった。ターゲットの2.0%をはっきりと超えているうえに、許容上限とされる3.0%が意識される水準だけに、発表直後にポンド買いが出たものの、すぐに値を戻し、逆にポンド売りとなった。
 11日の英中銀金融政策会合後に行われたカーニー総裁の記者会見で、インフレ率がターゲットを超えて上昇することを認識している旨の発言があり、同時に、現状の緩和的な政策の維持姿勢が示されたことで、今回の物価統計の強い数字を受けて、英金融政策動向に大きな変化がないとの思惑が、ポンド売りを誘った。

【24日の米FOMC議事録に注目】
 現地時間24日(日本時間25日午前3時)に、5月2日、3日開催分の米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録が発表される。6月のFOMCでの利上げ期待が強い中、前回のFOMCでどのような議論が出てきたのかが注目されるところ。次回6月での利上げを許容する発言が目立つようだと、トランプ大統領の情報漏洩問題を受けて少し後退した利上げ期待が回復し、ドル買いにつながると期待される。

【主要経済指標・イベントレビュー】
15日
NZ小売売上高(第1四半期) 
1.5%
日本国内企業物価(4月) 
前月比+0.2%
中国 小売売上高(4月) 
前年比+10.7%
中国 鉱工業生産(4月) 
前年比+6.5%
米国 NY連銀製造業景況指数(5月) 
-1.0
プラートECB理事 
インフレ圧力は依然として抑制的

16日
日本 第3次産業活動指数 
-0.2%
英国 消費者物価指数(4月) 
前月比+0.5% 前年比+2.7%
英国 生産者物価指数(4月) 
前月比+0.4% 前年比+3.6%
ドイツ ZEW景況感指数(5月) 
20.6
米国 住宅着工件数(4月) 
1,172千件
米国 鉱工業生産(4月) 
前月比+1.0%

17日
NZ 生産者物価指数(第1四半期) 
1.4%
日本 機械受注(3月) 
前月比+1.4%
日本 鉱工業生産・確報値(3月) 
-1.9%
英国 ILO失業率(3月) 
4.6%
米国 EIA週間石油在庫統計 
原油−175.3万バレル

18日
日本 実質GDP・1次速報値(第1四半期) 
0.5%
豪州 雇用者数(4月) 
37.4千人
英国 小売売上高(4月) 
前月比+2.3%
米国 新規失業保険申請件数 
232千件
米国 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 
38.8

19日
ユーロ圏経常収支(3月) 
448億ユーロ
カナダ消費者物価指数(4月) 
前月比+0.4%
セントルイス連銀総裁 
FOMCの想定金利軌道は積極的過ぎる可能性

【5月22日からの週の注目ポイント】
22日
日本通関ベース貿易収支(4月)                 
ミネアポリス連銀総裁、講演                  ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
ユーロ圏財務相会合                      

23日
独Ifo景況感指数(5月)                   ☆☆
独・ユーロ圏製造業PMI速報値(5月)             ☆☆
米新築住宅販売件数(4月)                   
ミネアポリス連銀総裁、講演                   
フィラデルフィア連銀総裁、講演                 
EU財務相理事会                        
米予算教書発表                      ☆☆☆
米下院歳入委員会、税制改革公聴会                

24日
米中古住宅販売件数(4月)                  ☆☆
米FOMC議事録(5月2日、3日分)               ☆☆
黒田日銀総裁、あいさつ                     
ドラギECB総裁、講演                      

25日
米新規失業保険申請件数(20日までの週)             
NATO首脳会談                         
OPEC総会                          ☆☆

26日
日本消費者物価指数(4月)                   
米耐久財受注(4月)                     ☆☆
米GDP改定値(第1四半期)                  ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演                   
G7首脳会議(27日まで)                     

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2017年5月22日

(みんかぶ 山岡 和雅)

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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