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外為マーケットコラム

イベントリスクを意識、円高への警戒強まる


 先週のドル円相場は、110円台では買いが入り、111円台前半を中心にしたレンジ取引が続いた後、金曜日に注目された米雇用統計、非農業部門雇用者数の弱さに一気にドル売りが強まる展開となった。
 ADP雇用者数をはじめ、事前に発表された関連指標が軒並み強めの結果を記録していた分、サプライズ感が広がった。
 もっとも、失業率が16年ぶりの低水準を記録するなど、弱いだけの数字ではなく、110円の大台をトライするだけの勢いは見られず。
   ただ、今週は、8日木曜日に英総選挙、ECB理事会、米コミーFRB前長官の上院情報特別委員会の公聴会での証言など、今後の相場展開に大きな影響を与える重要イベントが予定されている。
 結果次第ではリスク警戒感の拡大から、円高が一気に進行する可能性があるだけに、戻りの重い展開が予想される。
 111円近辺が重くなるようだと、110円の大台割れも視野に。

【英総選挙はテロの影響を懸念】
 8日に予定されている英下院の総選挙は、当初の与党保守党の楽勝ムードが一変し、かなりの混戦ムードとなっている。現有の330議席を大きく上回るとみられていた保守党であるが、英中部マンチェスターでおきたテロ事件に対する与党対応への批判や、最大野党労働党の公共投資拡大を中心としたマニュフェストへの期待感などから、支持率を落としており、単独過半数である326議席を下回る可能性が出てきた。

 週末にロンドン中心部で起きたテロ事件の影響で、さらに与党への批判が強まると予想され、総選挙の結果はかなり不透明に。
 保守党が第1党を譲る可能性は低いものの、単独過半数を得られず、ハングパーラメント状態になる可能性はかなり高まっており、この場合はポンド売り円買いから、ドル円などでも円高進行が予想される。

【ECB理事会はどこまで前向きに】
 8日のECB理事会では、政策金利の現状維持が確定的。市場の注目は今後の緩和後退に向けたガイダンスの変更。従来の声明で見られた今後の利下げや緩和増額の可能性を指摘した文言の削除や、景気について「下振れ」リスクへの言及をやめ、リスクは「均衡」との表現に上方修正してくるなどの見方が広がっている。

 ある程度のガイダンス変更は織り込み済みも、ドラギ総裁は基本的に慎重な姿勢を崩していないため、どこまで前向きな姿勢を示すことができるのかは不透明。緩和後退の動きが鈍いとの印象が広がるとユーロ売り円買いも。

【原油安が資源国通貨に重石】
 OPECやロシアなどの協調減産の延長を受けて、一時収まっていたが原油安の流れがここにきて強まりつつある。米トランプ大統領が、地球温暖化対策の国際的な枠組みである「パリ協定」からの離脱を表明したことで、米国のシェールオイルの増産見通しが強まっており、今後の需給バランスへの警戒感がさらに強まっている。

 当面こうした原油安の流れが続く可能性があり、先進国で唯一原油の純輸出国(輸出>輸入)であるカナダや、資源国通貨の代表格である豪ドルへの売り圧力につながりそう。豪ドル円やカナダドル円が崩れると、ドル円にも重石となる。

【主要経済指標・イベントレビュー】
29日
ドラギECB総裁、講演 
フォワードガイダンスを含め金融政策による異例な規模の支援がなお必要

30日
日本雇用統計(4月)失業率 
2.8%
有効求人倍率 
1.48
米個人所得支出(4月)個人所得 
+0.4%
個人支出 
+0.4%
米消費者信頼感指数(5月) 
117.9
米ケースシラー住宅価格指数(3月) 
5.89

31日
中国製造業PMI(5月) 
51.2
ユーロ圏消費者物価指数(5月) 
+1.4%
米地区連銀経済報告(ベージュブック) 
4月上旬から5月後半にかけて大部分の地区で控えめから緩やかなペースで拡大
ダラス連銀総裁、講演 年内あと2回の利上げが私の基本シナリオ

1日
中国財新製造業PMI(5月) 
49.6
米ADP雇用者数(5月) 
民間部門雇用者数+25.3万人
米ISM製造業景況指数(5月)
54.9

2日
米貿易収支(4月) 
476億ドル赤字
米雇用統計(5月) 
非農業部門雇用者数+13.8万人
失業率 
4.3%

【6月5日からの週の注目ポイント】
5日
中国財新サービス業PMI(5月)                  
米製造業受注(4月)                       
米ISM非製造業景況指数(5月)                 

6日
豪中銀政策金利                      ☆☆☆
ユーロ圏小売売上高(4月)                    

7日
豪GDP(第1四半期)                     ☆☆

8日
日本国際収支(4月)                       
日本GDP改定値(第1四半期)                  
中国貿易統計(5月)                      
ECB政策金利 ドラギECB総裁、記者会見           ☆☆☆
米新規失業保険申請件数(3日までの週)             
英総選挙                         ☆☆☆
コミー前FBI長官、上院情報特別委員会で証言         ☆☆☆

9日
中国消費者物価指数(5月)                    
中国生産者物価指数(5月)                   

11日
伊地方選挙                           ☆☆
仏国民議会選挙、第1回投票                   ☆☆☆
*重要度を3段階で表示



2017年6月5日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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