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外為マーケットコラム

FOMC後は円安がやや優勢な展開に

 先週のドル円相場は、FOMC直前に米消費者物価指数と小売売上高がともに予想を大きく下回る弱めの数字となったことで、一時急落する展開となった。特に消費者物価指数の食品とエネルギーを除いたコア部分の予想外の鈍化は、今後の利上げ期待を後退させるとの見通しが広がり、ドル売りにつながった。
 注目されたFOMCでは、事前見通し通り金融政策の現状維持を決定。注目されたFOMCメンバーによる政策金利見通し(ドットチャート)では、年内あと一回の利上げ見通しが、前回3月発表分同様に中心的な見方となった。
 インフレ圧力の鈍化を受けて、年内据え置きの見通しが強まるのではとの市場の思惑が外れた格好でドルは買い戻しに。
 年内のバランスシート正常化開始についても前向きな姿勢が見られるなど、比較的積極的な内容に、ドル買い円売りの動きが優勢となり、ドル円は一時111円台を回復する動きを見せた。
 もっとも、FOMCでのインフレ見通しが引き下げられるなど、懸念材料も残る中で、米債利回りの上昇が抑制されており、ドル買いの動きは限定的。週末には利益確定の動きなどに110円台に値を戻している。

【英金融政策会合は利上げ主張拡大】
 英中銀金融政策会合(MPC)は、事前見通し通り金融政策の現状維持を決定した。しかし、同時に発表された議事録では、政策金利の投票において、利上げに投票したメンバーが、これまでの1名から3名に拡大したことが判明した。
 英中銀は議長であっても少数派に回るケースが少なくなく、純粋に多数決での決定となる(米国、ユーロ、日本などで議長提案が否決されるケースは近年ない)ことから、利上げが近いとの思惑が強まり、ポンドは大きく買われる展開となった。

【カナダ中銀要人が利上げを示唆】
 カナダ中銀のウィルキンス上級副総裁は12日、経済が勢いを増しつつあり、利上げの準備が整ってきていると発言。現在の金融政策について、依然としてすべて必要かどうか、金融政策委員会は検討を行うこととなるとして、早期に利上げを実施する可能性について、かなり前向きな発言を行った。
 これを受けてカナダドルは対米ドルを中心に急騰した。

【米要人発言に注目】
 今週は、それほど目立った経済指標発表の予定はないが、FOMCが明けたことで、関係者の講演会が議会証言など、発言の機会が目白押しとなっている。
 年内の追加利上げについて、市場の見通しは二分されており、金利先物市場での織り込みもほぼ半分というところになっており、今後の情勢を見極めようという意識が強いだけに、こうした発言に対する注目度が高まっている。
 要人発言によって今後の利上げ期待が上下すると、市場がかなり神経質に反応する可能性も。

【主要経済指標・イベントレビュー】
13日
独ZEW景況感指数(6月) 
18.6
英消費者物価指数(5月) 
前年比 2.9%
英生産者物価指数(5月) 
前年比 3.6%
米生産者物価指数(5月) 
前年比 2.4%
OPEC月報 
5月産油量は日量33万6,000バレル増

14日
中国小売売上高(5月) 
前年比 6.5%
中国鉱工業生産(5月) 
前年比 10.7%
米小売売上高(5月) 
前月比 -0.3%
米消費者物価指数(5月) 
前年比 1.9%
米FOMC 
1.00%~1.25%
経済予測公表、イエレンFRB議長会見 
利上げ見通し据え置き

15日
豪雇用統計(5月)雇用者数 
+4.20万人
英中銀政策金利 
+0.25%
スイス中銀政策金利 
-0.75%
米鉱工業生産(5月) 
0.0%
米NY連銀製造業景況指数(6月) 
19.8
米新規失業保険申請件数(10日までの週) 
23.7万件
ユーロ圏財務相会合 
ギリシャへの融資実施で合意

16日
日銀金融決定会合結果、黒田日銀総裁会見 
現状維持
米住宅着工件数(5月) 
前月比 -5.5%
ダラス連銀総裁、講演 
追加利上げには一段の証拠を見たい

18日
仏国民議会下院選挙決選投票 
マクロン新党が過半数獲得

【6月19日からの週の注目ポイント】
19日
日本貿易統計(5月)                      
NY連銀総裁、講演                      ☆☆☆
シカゴ連銀総裁、講演                     ☆☆

20日
ダラス連銀総裁、講演                     ☆☆
ボストン連銀総裁、講演                    ☆☆
フィッシャーFRB副議長、講演                 ☆☆

21日
日銀議事録(4月26日、27日分)                
黒田日銀総裁、あいさつ                     
米中古住宅販売件数(5月)                   

22日
NZ中銀政策金利                      ☆☆☆
ECB経済報告                          
米新規失業保険申請件数(17日までの週)             
EU首脳会議                          
パウエルFRB理事、上院銀行委員会公聴会で証言        ☆☆☆

23日
独・ユーロ圏製造業PMI速報値(6月)             ☆☆
米新築住宅販売件数(5月)                   
セントルイス連銀総裁、講演                  ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演                 ☆☆
パウエルFRB理事、講演                    ☆☆

25日
イタリア地方選挙、決選投票                   

*重要度を3段階で表示



2017年6月19日

(みんかぶ 山岡 和雅)

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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