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外為マーケットコラム

ドル円は111円台前半を中心とした推移

 ドル円相場は、111円台前半のレンジを中心とした推移が続いた。
 FOMC後のドル買いの流れから110円台では買いが入る一方、111円台後半での売り注文が残り、111円70銭台で上値進行を阻まれる展開に。
 上下ともに動きにくい展開を受けて、先週の後半は111円台前半の狭いレンジでのもみ合いとなった。
 米債券・金利市場も落ち着いており、年内の利上げ見通しはFOMC前と大きく変わらず、半分程度。利上げと据え置きに市場の見通しが二分される状況が続いている。
 これまで上昇が目立った株式市場は、原油安などに頭を抑えられる格好に。もっとも基調はしっかりで、リスク警戒感が強まるほどの動きにはならず。
 原油安の流れは継続で、一時約10か月ぶりの安値圏に。もっとも、週末にかけては買い戻しも入っている。
 世界的な供給過剰懸念が原油安を誘い、資源国通貨の重石に。
 5月末に石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非OPEC主要産油国が協調減産の延長を決めたものの、原油の供給過剰懸念が続いている。
 米国やカナダでの石油掘削リグの稼働数増加が続いており、北米の生産拡大がサウジアラビアなどの減産分を打ち消す格好に。また、OPECの中で減産対象となっていないリビアやナイジェリアなどの生産拡大も目立っており、供給過剰懸念が広がる格好に。カナダドルや豪ドルなどにとっては厳しい売り材料となるだけに、警戒感が広がる展開に。もっとも、カナダなどは自動車産業などに支えられて、経済全般は好調で売りを打ち消す場面も。

【米ダドリーNY連銀総裁は利上げに前向き】
 米国の金融政策の実務を担当し、FOMCでは副議長を兼ねるダドリーNY連銀総裁が19日に講演を行い、その中で年内の利上げに前向きな発言を行った。同総裁は比較的ハト派で知られるだけに、市場はこの発言を好感してドル買いを進める場面も見られた。もっとも、原油安などが頭を抑える格好で上値では売りが出ていた。
 その他、米FRB要人は利上げに前向きな発言と慎重な発言が交錯する格好に。雇用情勢などから利上げのハードルは下がっているものの、インフレ鈍化傾向が警戒され、FOMCの中でも意見が分かれている状況とみられる。

【カーニー総裁は早期利上げを否定も、ホールデン委員が利上げ支持に】
 今月の金融政策会合(MPC)では5対3での金利据え置きを決めた英中銀。かねてから利上げを主張していたフォーブス委員に加え、外部委員が後2名利上げ主張に回った格好。
 もっとも、今月のMPCでフォーブス氏が退任、新任のLSEエコノミストテンレイロ氏は比較的中立とみられていることから、利上げ期待がやや後退する格好に。
 さらに先週20日にカーニー英中銀総裁が「インフレ圧力は抑制、利上げに回る時ではない」と早期の利上げを否定する発言を行い、利上げ期待がさらに後退する格好となった。
 しかし、翌21日に、今月のMPCでは据え置きに投票していたホールデン英中銀チーフエコノミストが、今回のMPCで利上げを考慮した、刺激策の一部解除が望ましいと、利上げに前向きな発言を行い、一気に利上げ期待が拡大に。
 これまでの3名の利上げは、すべて外部委員(現在内部委員4名(プラス欠員1名)と外部委員4名の8名体制)であったが、今回、内部委員で、さらに金融政策方針に強い影響力を持つチーフエコノミストが利上げ主張に回ったことが、市場の期待感につながっている。

【主要経済指標・イベントレビュー】
19日
日本貿易統計(5月) 
-2,034億円
NY連銀総裁講演 
労働市場の引き締まりで2%の目標に緩やかに回帰
シカゴ連銀総裁講演 
現在の環境は非常に緩やかな利上げを支持

20日
ダラス連銀総裁講演 
緩和策引き揚げで非常に慎重になる必要
ボストン連銀総裁講演 
低金利は金融安定を脅かす恐れ
フィッシャーFRB副議長講演 
金融システムの中核はかなり強固

21日
日銀議事録(4月26日、27日分) 
強力な金融緩和を推進していくことが適切
黒田日銀総裁、あいさつ 
物価動向は注意深く点検する必要
米中古住宅販売件数(5月) 
562万件

22日
NZ中銀政策金利 
1.75%
ECB経済報告 
ユーロ圏の経済成長は主に内需中心にモメンタムが上昇
米新規失業保険申請件数(17日までの週) 
24.1万件

23日
独製造業PMI速報値(6月) 
59.3
ユーロ圏製造業PMI速報値(6月) 
57.3
米新築住宅販売件数(5月) 
61万件
セントルイス連銀総裁講演 
政策金利の一段の調整に踏み切る前に経済の成り行きを見守る
クリーブランド連銀総裁講演 
段階的に緩和政策を解除すべき時

【6月26日からの週の注目ポイント】
26日
日銀議事録(15、16日分)                    
独Ifo景況感指数(6月)                   ☆☆
米耐久財受注(5月)                     ☆☆

27日
米消費者信頼感指数(6月)                  ☆☆
米S&Pケースシラー住宅価格指数(4月)             ☆☆
イエレンFRB議長、講演                    ☆☆
ミネアポリス連銀総裁、講演                  ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、講演                ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
夏季ダボス会議(中国、29日まで)                

28日
米中古住宅販売制約指数(5月)                ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、講演                ☆☆

29日
米GDP確報値(第1四半期)                  ☆☆
米新規失業保険申請件数(24日までの週)             
セントルイス連銀総裁、講演                  ☆☆

30日
日本雇用統計(5月)                      
日本消費者物価指数(5月)                  ☆☆
中国製造業PMI(6月)                     ☆☆
米個人所得支出(6月)                    ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演                  ☆☆

2日
東京都議会議員選挙、投開票                   

*重要度を3段階で表示



2017年6月26日

(みんかぶ 山岡 和雅)

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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