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外為マーケットコラム

米雇用統計は強めの数字を期待


 先週のドル円相場は、先々週後半の流れをうけて110円台を週初にトライした後、週の前半はドルの買い戻しが優勢となった。ドル円は米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を前に112円台まで回復する場面が見られた。1.17近辺の重さが意識されたユーロドルでのユーロ売りドル買いも、ドル全面安の流れが一服する材料となった。
 FOMCは事前見通し通り金融政策の現状維持を発表。声明ではバランスシートの正常化について前回の年内という表現が比較的早期に代わるなど、より前向きな場面も見られたが、市場は物価の現状認識が引き下げられた部分を意識し、ドル売りで反応。ドル円は一気に111円ちょうど近くへ落とした後、110円台を付ける動きに。
 ユーロドルが節目の1.17をしっかり超えてユーロ高ドル安が進んだこともあり、ドルは再び全面安に。
 ムニューシン財務長官が下院での公聴会で為替操作国に対する介入の可能性に言及したことなども、ドル売り円買いの動きにつながった。
 金曜日の米GDP発表を前に、少し値を戻す動きも、GDPが予想を下回り、前期の数字も下方修正されたことでドル売りが再び強まり、ほぼ安値圏で週の取引を終える展開となった。
 日本の政治問題は円売り材料に。
 蓮舫民進党代表や稲田防衛大臣の辞任は、円売りに作用した。安倍政権継続への思惑が円売りを誘った形。

【FOMC声明は物価認識を下方修正】
 米連邦公開市場委員会(FOMC)では、声明内の物価見通しが引き下げられた。前回までの「2%を幾分下回る」という表現が「2%を下回って推移」に切り替わり、幾分(somewhat)の文言が消えた。イエレン議長の議会証言などでインフレの鈍化に言及があったこともあり、市場はこの変化に敏感に反応しドル売りの動きが強まった。

【米株は好調】
 先週の米株式市場は堅調。主要3指標が軒並み史上最高値を更新する動きが見られた。IT/ハイテク関連に関しては、週の後半に値を落とす場面が見られたが、ダウがプラス圏を維持するなど、全般には堅調さが目立った。ドル円、クロス円にとってはリスク選好からの買い材料となったが、ドル全面安の勢いが勝った。

【主要経済指標・イベントレビュー】
24日
独製造業PMI速報値(7月) 
58.3
ユーロ圏製造業PMI速報値(7月) 
56.8
米中古住宅販売件数(6月) 
年率552万件
OPEC加盟国・非加盟国、閣僚会議 
サウジアラビアの輸出減、ナイジェリアの生産枠設定を決定
IMF四半期経済報告 
世界経済成長率見通し据え置き 2017年+3.5%

25日
独Ifo企業景況感指数(7月) 
116.0
米消費者信頼感指数(7月) 
121.1
米S&Pケースシラー住宅価格指数(5月) 
前年同月比+5.69%

26日
豪消費者物価指数(第2四半期) 
前期比+0.2% 前年比+1.9%
ロウ豪中銀総裁 
低い政策金利が豪経済を助ける
英GDP速報値(第2四半期) 
前期比+0.3%
米新築住宅販売件数(6月) 
年率61.0万件
米FOMC 
1.00%-1.25%に据え置き
米FOMC声明 
物価現状認識を下方修正

27日
米耐久財受注(6月) 
前月比+0.6%
米新規失業保険申請件数(22日までの週) 
24.4万件

28日
日本雇用統計(6月) 
失業率2.8%
日本消費者物価指数(6月) 
前年比+0.4%
米GDP速報値(第2四半期) 
前期比+2.6%
ミネアポリス連銀総裁、労働市場は依然として強い

【7月31日からの週の注目ポイント】
31日
中国製造業PMI(7月) 
                     ☆☆
米中古住宅販売成約指数(6月) 
                ☆☆

1日
豪中銀政策金利 
                      ☆☆☆
中国財新製造業PMI(7月) 
                  ☆☆
ユーロ圏第2四半期GDP速報値 
                ☆☆☆
米PCEデフレータ(6月) 
                  ☆☆☆
米ISM製造業景気指数(7月) 
                ☆☆☆

2日
米ADP雇用者数(7月) 
                    ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演 
                 ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、講演 
                ☆☆

3日
豪貿易収支(6月) 
                        ☆
英中銀政策金利・英中銀四半期インフレ報告 
          ☆☆☆
米ISM非製造業景況指数(7月) 
                ☆☆
米新規失業保険申請件数(29日までの週) 
            ☆☆

4日
豪小売り売上高(6月) 
                     ☆☆
米雇用統計 
                        ☆☆☆
*重要度を3段階で表示



2017年7月31日

(みんかぶ 山岡 和雅)

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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