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外為マーケットコラム

不安定な展開から円高へ


 14日からのドル円相場は、109円台から111円手前まで大きく上昇した後、108円台まで値を落とすなど、大きな往って来いという展開に。政治主導の相場展開が目立ち、不安定な展開となった。
 週初は北朝鮮関連の懸念後退がドル買い円売りを誘った。北朝鮮がグアム近海へのミサイル発射を見送るとの報道があり、警戒感が後退。ドル買い円売りが広がった。
 しかし、バージニア州シャーロッツビルで起こった白人至上主義者の集会での反対派との衝突で死者が出た事件を受けて、トランプ大統領の発言が波紋を呼ぶ展開となり、ドル売りに。大統領を支持していた企業経営者などからも批判が強まり、フォーラムなどが解散となる中でトランプ政権への批判が強まった。
 スペインバルセロナで起きた大規模テロ事件もリスク警戒感からの円買いにつながり、週末にかけてドル円は108円60銭台と、週初の水準を割り込んでドル安円高が進行した。
 政治関連では金曜日にバノン主席戦略補佐官及び大統領上級顧問の解任が報じられ、こちらはドル買い材料に。批判の強かった同氏の解任で、トランプ政権の安定が期待される格好となった。
 その他の通貨ではユーロが不安定に。バルセロナのテロが大きな重石となったほか、今週のジャクソンホールシンポジウムに3年ぶりに出席するドラギ総裁について、関係者筋情報として、今後の金融政策について新たな言及はないと報じられ、次回の理事会でのテーパリング開始決定の示唆があるのではと期待した市場の失望を誘った。もっとも、ドル全面安が強まると、対ドルで買い戻される場面も見られ、振幅の激しい展開に。

【ウルチ・フリーダム・ガーディアンを前に神経質に】
 21日から開催される定例の米韓合同軍事演習(ウルチ・フリーダム・ガーディアン)を前に、米朝関係への注目が集まった。同演習への強い批判を繰り返し、グアム近海へのミサイル発射も示唆していた北朝鮮は、ミサイル発射に関してはいったん見送りを発表し、ドルの買い戻しを誘った。しかし、米軍は同演習の実施を宣言しており、実際に21日から予定通り開催されるとみられる中で、北朝鮮がどのような形で反発してくるのかが注目されるところ。米朝関係の緊張が再び強まるようだと、ドル売り円買いにつながる可能性。

【ケリー氏主導の政権運営に期待感】
 トランプ大統領最大の腹心と呼ばれたバノン主席戦略官兼上級顧問が18日付で解任された。同氏は一部イスラム圏からの米国への入国禁止や環境問題でのパリ協定離脱など、批判の大きい政策を推進してきたと言われており、解任はドル買いという形で市場の評価につながった。同氏は大統領の長女イバンカ補佐官などとも対立していたといわれており、先月就任したケリー首席補佐官が派閥抗争を排除する中でバノン氏の解任に動いたとみられている。米誌がホワイトハウス正常化の最後の希望と評したケリー氏が主導して今後の政権運営が進むことに市場は期待感を持っており、ドルの支えとなっている。

【英消費者物価指数は弱め】
 15日の英物価統計発表で、インフレターゲットの対象である消費者物価指数(7月)の前年比が予想を下回り、英国の利上げ期待が後退。ポンド売りを誘った。一時は秋にもとの期待があった英国の利上げについてはかなりの先送りが見込まれる状況となっており、ポンドの重石となっている。

【主要経済指標・イベントレビュー】
14日
NZ小売売上高(第2四半期) 
前期比+2.0%
日本GDP速報値(第2四半期) 
前期比年率+4.0%
中国小売売上高(7月) 
前年比+10.4%
中国鉱工業生産(7月) 
前年比+6.4%
ダドリーNY連銀総裁 
予想通りの回復見せれば年内あと一回の利上げを支持
15日
独GDP速報値(第2四半期) 
前期比+0.6%
英消費者物価指数(7月) 
前年比+2.6%
米小売売上高(7月) 
前月比+0.6%
米NY連銀製造業景況指数(8月) 
25.2
豪中銀議事録 
直近の統計は4-6月期にGDPが加速したことを示唆
16日
米住宅着工件数(7月) 
115.5万件
米週間原油在庫統計 
-894.5万バレル
米FOMC議事録(7月25-26日分) 
2%を下回るインフレは想定以上に長引くと予想
17日
NZ生産者物価指数(第2四半期) 
前期比+1.3%
日本通関ベース貿易収支(7月) 
4188億円
豪雇用統計(7月) 新規雇用者数
2.79万人
ECB議事録 
ユーロ相場の行き過ぎリスクに警戒感
米鉱工業生産(7月) 
前月比+0.2%
米新規失業保険申請件数(12日までの週) 
23.2万件
ダラス連銀総裁 
追加利上げ前にインフレ状況の進展を望む
18日
米ミシガン大学消費者信頼感指数速報 
97.6

【8月21日からの週の注目ポイント】
21日
OPEC・非OPEC主要産油国合同専門委員会会合          ☆☆
米韓合同軍事演習                      ☆☆
22日
独ZEW景況感指数(8月)                    ☆☆
23日
独製造業PMI速報値(8月)                   ☆☆
ユーロ圏製造業PMI速報値(8月)                ☆☆
ダラス連銀総裁講演                     ☆☆
ドラギECB総裁講演                      ☆☆
24日
米中古住宅販売件数(7月)                   ☆☆
米新規失業保険申請件数(19日までの週)             
ジャクソンホール年次シンポジウム(26日まで)        ☆☆☆
25日
日本消費者物価指数(7月)                   ☆☆
独Ifo景況感指数(8月)                    ☆☆
米耐久財受注(7月)                      ☆☆
イエレン議長ジャクソンホールで講演            ☆☆☆
ドラギ総裁ジャクソンホールで講演             ☆☆☆
*重要度を3段階で表示



2017年8月21日

(みんかぶ 山岡 和雅)

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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