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外為マーケットコラム

振幅が目立つ展開に


 28日からのドル円相場は、一方向の動きにはならず、振幅が目立つ展開となった。
 週初はドル売りが優勢に。米メキシコ湾岸を襲ったハリケーン「ハービー」の影響でダウが値を落としたことなどが重石となった。
 29日早朝には北朝鮮が中距離弾道ミサイル火星12の発射実験を行い、日本上空を通過して襟裳岬の東1,180キロの太平洋上にミサイルが落下。リスク警戒の展開が強まり、ドル円は108円台前半まで値を落とす場面が見られた。
 しかし、同日のNY市場で一転してドル買いが進行。米株が堅調で、リスク警戒の動きが後退。週末の米雇用統計への期待感などがドル買いに寄与した。110円台をしっかりと回復したドル円は、米第2四半期GDP改定値の好結果などもあって、ドル買いの流れが継続。
 米PCEデフレータの弱さなどに少し値を落とす場面も見られたが、110円台前半で週末の米雇用統計を迎えた。
 注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数、失業率、平均時給など注目項目が軒並み弱めの数字となり、いったん大きくドル売りに。ドル円は109円50銭台まで急落する場面が見られた。
 しかし、ECB関係者筋がECB理事会を前に、QEの縮小については12月まで決まらずという発言を行い、ユーロ売りドル買いが一気に強まったことをきっかけに、ドル円でもドルの買い戻しが入り、110円台を回復して週の取引を終えている。
 週末には北朝鮮が6回目の核実験を実施し、リスク警戒が強まって週明けを迎えている。

【米朝リスクへの警戒感が強まる】
 29日の中距離弾道ミサイル発射に続き、3日には大陸間弾道弾ミサイル用の水爆実験を実施したことで、米朝関係の緊張が強まっている。米国は日本などと協調して経済制裁を強めることに加え、軍事的な対応を示唆する形で、北朝鮮を牽制している。こうした状況がドル円でのドル安円高を誘っている。29日のミサイル実験後のドル安が一時的にとどまったように、市場の反応がどこまで進むのかの判断が難しいが、リスク要因としての意識が必要。

【米雇用統計は弱め】
 米雇用統計は非農業部門雇用者数が7年連続で予想を下回る弱めの結果に。前回値も下方修正されるなど、かなり弱い印象でドル売りを誘った。物価との関連から注目されている平均時給も前月比、前年比ともに弱めで、ドル売りに拍車。ただ、ある程度ブレのある同指標、中期トレンドとしてはそこまで弱いものではなく、金融政策見通しを大きく後退させるには至っておらず、影響は限定的に。

【ECB理事会への注目強まる】
 木曜日にECB理事会が予定されている。ドラギ総裁は秋から量的緩和の縮小についての議論を開始する旨を表明しており、今回の理事会でどこまで踏み込んでくるのかが注目されている。現行のQE(債券買い入れプログラム)は12月末で期限が来ることもあり、今回の理事会で縮小しながらの延長が決定されるとの期待も見られたが、先週末に関係者筋報道として12月まで決まらない旨の発言が見られ、市場の見通しが揺れている。期待ほどの進展が見られないようだと、ユーロ売り材料となりうる。

【主要経済指標・イベントレビュー】
28日
日本8月月例報告 基調判断据え置き
米卸売在庫 +0.4%
29日
北朝鮮 中距離弾道ミサイル火星12発射実験 襟裳岬東1180キロ太平洋上に落下
日本7月雇用統計 失業率 2.8%
米6月S&Pケースシラー住宅価格指数 前年比+5.65%
米8月消費者信頼感指数 122.9
安倍首相 日米は北朝鮮への圧力を高めることで完全に一致
トランプ米大統領 北朝鮮への対処であらゆる選択肢を検討中
30日
スイス8月KOF先行指数 104.1
独8月消費者物価指数 前年比+1.8%
米8月ADP雇用統計 前月比+23.7万人
カナダ第2四半期経常収支 -163.2億カナダドル
米第2四半期国内総生産(GDP)改定値 前期比年率+3.0%
ルメール仏財務相 ユーロ高はフランスの競争力強化の必要性示す
トランプ米大統領 法人税15%に引き下げたい
31日
日本7月鉱工業生産指数速報値 結果 -0.8%
中国8月製造業購買担当景気指数 51.7
独8月雇用統計 失業率 5.7%
ユーロ圏8月消費者物価指数速報値 前年比+1.5%
米7月PCEデフレータ 前年比+1.4%
米新規失業保険申請件数 23.6万件
米8月シカゴ購買部協会景気指数 58.9
政井日銀審議委員 2%目標は為替市場の安定につながる
サンダース英MPC委員 インフレの抑制に緩やかな利上げが助けになる
ムニューシン財務長官 法人税の15%への引き下げ
1日
中国8月財新製造業購買担当景気指数 51.6
米8月雇用統計 非農業部門雇用者数 前月比+15.6万人
米8月雇用統計 平均時給 前月比+0.1%
米8月ISM製造業景況指数 58.8
米7月建設支出 前月比-0.6%%
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値 96.8
ノボトニー・オーストリア中銀総裁 ユーロ相場上昇に過剰に反応すべきでない
ECB関係筋 12月まで今後のQE計画についての準備は整わない

【9月4日からの週の注目ポイント】
4日
米国市場休場(レーバーデー)                  
5日
豪中銀政策金利                      ☆☆☆
米製造業新規受注(7月)                   ☆☆
ブレイナードFRB理事、講演                  ☆☆
ダラス連銀総裁、講演                     ☆☆
ミネアポリス連銀総裁、講演                  ☆☆
6日
豪GDP(第2四半期)                    ☆☆☆
米ISM非製造業景況指数(8月)               ☆☆☆
米地区連銀経済報告(ベージュブック)             ☆☆
7日
ECB政策金利                        ☆☆☆
米新規失業保険申請件数(2日までの週)             
NY連銀総裁、講演                       ☆☆
アトランタ連銀総裁、講演                   ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演                 ☆☆
8日
日本GDP改定値(第2四半期)                  
中国貿易統計(8月)                     ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
9日
中国消費者物価指数(8月)                   
中国生産者物価指数(8月)                   
北朝鮮建国記念日                      
*重要度を3段階で表示



2017年9月4日

(みんかぶ 山岡 和雅)

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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