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外為マーケットコラム

FOMC受けてドル高円安進行、北朝鮮リスクは重石


 18日からのドル円相場は、FOMCで示された参加メンバーによる金利見通し(ドットチャート)において、年内利上げが前回と変わらず多数を占めたことを受けて、ドル高円安が強まる展開となった。
 FOMC結果発表までは、FOMCをにらんで上下ともにやりにくい展開となった。FOMCはドル買い材料となるという見方が強く、基本的にはしっかりとした相場展開となったが、高値での買いには慎重な姿勢が見られた。
 衆議院の解散見込みが19日に報じられたことも、円売りを誘った。与党勢力の優勢が伝えられる中で、市場の安心感を誘った格好。
 FOMCでは事前見通し通りバランスシートの10月からの縮小開始が決定され、政策金利については据え置きとなった。注目された参加メンバーによる金利見通し(ドットチャート)では、16名中12名が年内の利上げを見込む結果となった。前回公表された6月と比べ、年内後2回の利上げを見込む参加者は減ったものの、1回以上の利上げという意味では12名で変わらず、4名が据え置き見込みという結果になった。
 6月のドットチャート発表後のインフレ鈍化傾向などを受けて、据え置き見通しが強まるのではとの思惑が広がっていたが、予想外に強気な見方にドル高円安が進み、ドル円はそれまで頭を抑えていた112円台にしっかり乗せて、112円後半まで上値を伸ばす展開に。
 その後112円台での推移が続いていたが、21日に北朝鮮の金朝鮮労働党委員長が北朝鮮メディアを通じて「史上最高の超強硬的対応措置の断行を慎重に考慮する」と発言。その時の反応は限定的となったが、翌22日に国連を訪れている李北朝鮮外務大臣が、超強硬的対応措置とは太平洋上での水爆実験の可能性などと発言し、北朝鮮リスクが一気に広がる展開となり、111円台に値を落とした。

【英中銀金融政策会合(MPC)後の上昇基調続く】
 ポンドは今月の英中銀金融政策会合(MPC)後の上昇基調が継続した。MPCを受けて11月の利上げ期待が強まっており、ポンド買いが優勢に。FOMC前には1.3650近辺まで上値を伸ばす展開がみられた。
 FOMCを受けてのドル高に1.34台半ばまで値を落としたものの、その後1.36近くまでその後回復するなど、ポンド高の流れが継続。

【選挙前に神経質な動き】
 23日のNZ議会選挙を前に、MZドルは神経質な動きを見せた。8月に野党第一党労働党の新党首となったアーダーン党首の人気が高く、アーダーン旋風が吹き荒れる中、先月末からは一時労働党が世論調査で国民党の支持率を上回る場面も見られた。もっとも、直前になって与党国民党がリードを広げるとの調査結果が出てきており、NZドル買いの流れに。FOMC前には0.74台に乗せる動きまで見られた。もっとも、FOMCで0.73台前半まで下げると、その後、選挙前のポジション調整に0.73割れの場面も。
 23日の総選挙は与党国民党が1議席を減らしたものの58議席を確保し第1党に。もっとも61議席の過半数には届かず。労働党は13議席増と大躍進も45議席で第2位。第3政党であった緑の党は7議席と半減し第4党に。第4党であったNZファーストが3議席減らしたものの9議席確保で第3党。

【主要経済指標・イベントレビュー】
19日
独ZEW景況感指数(9月) 17.0
米住宅着工件数(8月) 118.0万件
豪中銀議事録 雇用の堅調な成長維持が期待される
20日
日本貿易統計(8月) 1136億円
英小売売上高(8月) 前月比+1.0%
米中古住宅販売件数(8月) 535万件
米FOMC声明、経済予測法表、イエレンFRB議長会見 結果 1.00-1.25%に据え置き
21日
日銀会合結果公表、黒田日銀総裁会見 -0.1%に据え置き
黒田総裁 今後も経済、物価、金融情勢ふまえ必要な政策調整行う
NZ・GDP(第2四半期) 前期比+0.8%
ドラギECB総裁、講演 金融システムが実体経済に及ぼすリスクは減少
ECB経済報告発表 かなりの程度の金融緩和が引き続き必要
米フィラデルフィア連銀景況指数(9月) 23.8
米新規失業保険申請件数(16日までの週) 25.9万件
22日
独・ユーロ圏製造業PMI速報値(9月) 60.6 58.2
メイ英首相、EU離脱巡り演説 2019年3月の欧州連合EU離脱後に2年の移行期間を設ける
ダラス連銀総裁、講演 年内の利上げに予断を持っていない
サンフランシスコ連銀総裁、講演 年内に追加利上げの可能性
カンザスシティー連銀総裁、講演 緩やかな利上げを引き続き支持
23日
NZ総選挙 与党が第1党維持
24日
仏上院選挙 マクロン政党は29から23議席に減らす
独連邦議会選挙 出口調査で与党が第1党を維持

【9月25日からの週の注目ポイント】
25日
独Ifo景況感指数(9月)                   ☆☆
ドラギECB総裁、講演                    ☆☆☆
クーレECB理事、講演                     ☆☆
メルシュECB理事、講演                    ☆☆
コンスタンシオECB副総裁、講演                ☆☆
NY連銀総裁、講演                      ☆☆☆
シカゴ連銀総裁、講演                     ☆☆
26日
NZ貿易収支(8月)                       
米新築住宅販売件数(8月)                  ☆☆☆
米S&Pケースシラー住宅価格(7月)               ☆
米コンファレンスボード消費者信頼感指数(9月)        ☆☆
プラートECB理事、講演                    ☆☆
ミネアポリス連銀総裁、講演                  ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演                 ☆☆
イエレンFRB議長、講演                   ☆☆☆
27日
米耐久財受注(8月)                     ☆☆
米週間原油在庫統計                     ☆☆
NZ中銀政策金利                       ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演                  ☆☆
28日
米GDP確報値(第2四半期)                  ☆☆
プラートECB理事、講演                     
ラウテンシュレーガーECB理事、講演               
ボストン連銀総裁、講演                     
カンザスシティー連銀総裁、講演                 
29日
日本雇用統計(8月)                     ☆☆
日本消費者物価指数(8月)                  ☆☆☆
米個人所得支出(8月)                    ☆☆
ドラギECB総裁、講演                     ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
30日
中国製造業PMI(9月)                    ☆☆
*重要度を3段階で表示



2017年9月25日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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