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外為マーケットコラム

ドル買い一服、次の流れを探る


 9日からのドル円相場は、週後半にかけてやや頭の重い展開となった。113円台の重さが意識され、利益確定の動きなども。
 日経平均株価が約21年ぶりの高値を付ける動き。米主要株価指数も軒並み史上最高値を更新するなど、世界的に株高の動きが広がったが、米債利回りの不安定な動きもあって、ドル円の上昇にはつながらず。
 ドル高要因となっていた米国の年内利上げ期待に関して、FOMC議事録や米消費者物価指数などが若干水を差す形でドル売りが広がった面も。
 11日のFOMC議事録では、「大半のメンバーは年内の利上げが正当化されると判断」と年内利上げに前向きな姿勢を示したものの、焦点とされる物価の鈍化について、「大半のメンバーは低インフレは一時的な要因のみではないと考えている」と懸念姿勢を示し、ドル売りが広がる場面が見られた。
 FOMC議事録発表直後に111円台を付けた後、いったんは値を戻していたが、議事録によって物価動向への警戒感がさらに強まったところに13日に発表された米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る弱いものとなって、ドル売りがさらに強まる場面が見られ、111円台で週の取引を終えている。
 北朝鮮リスクもドル円の重石となった。16日から20日にかけて行われる米韓合同軍事演習への警戒感を北朝鮮が強く示しており、ミサイル発射台に動きなどの報道もあって、警戒感が強まった。18日から中国共産党の党大会が開かれることも、示威行動への警戒を強める要因に。昨年北朝鮮は同じく党大会前の10月15日にミサイル実験を行っていることが報じられ、市場の警戒感を誘った。

【ブレグジッドへの警戒感強まる】
 ブレグジッド対応をめぐって、メイ首相のリーダーシップへの疑問や、ジョンソン外相との対立などが報じられ、ポンドが神経質な動きを見せる中、EU側の同問題担当者であるバルニエ主席交渉官(元欧州委員会副委員長・元フランス外相)が、交渉は行き詰まっており、暗礁に乗り上げたと発言し、ポンドが急落する場面が見られた。その後、独紙が英国のEU単一市場への二年間の暫定参加提案などを報じ、大きく値を戻すなど、神経質な展開が続いた。

【カタルーニャリスクへの警戒感】
 スペインカタルーニャ自治州のプッチダモン首相は、10日にも予定されていた独立宣言を見送り、交渉を行う姿勢を示した。しかし、スペインのラホイ首相は州政府の自治権廃止に向けた強硬な姿勢を崩さず、その後ユーロ売りに。首相はカタルーニャ自治州に対して、16日までに独立宣言について明確にすることを求めており、19日には自治権の廃止を行うと発言。同国内の混乱が予想されることもあり、警戒感がユーロの頭を抑える要因となっている。

【主要経済指標・イベントレビュー】
10日
黒田日銀総裁、2%物価目標の実現を目指し必要な時まで緩和を継続
トランプ大統領 税制改革案、もっと強力にするために調整
カタルーニャ自治州プッチダモン首相 住民投票の結果を一旦停止
IMF世界経済見通し 17年3.6%
11日
米FOMC議事録 大半のメンバーは低インフレは一時的な要因のみではないと懸念
シカゴ連銀総裁 米国の経済ファンダメンタルズは極めて強い
サンフランシスコ連銀総裁 米経済は完全雇用の基準を超えた
カンザスシティ連銀総裁 緩やかな金利調整を継続すべき
ダラス連銀総裁 追加利上げ、現時点での予断を持たない
ブレイディ下院歳入委員長 税制改革法案をまもなく公表
トランプ大統領 ケリー首席補佐官の解任観測を否定
12日
黒田日銀総裁 現在の量的緩和を継続する
米生産者物価指数(9月) 前年比+2.6%
米新規失業保険申請件数(7日までの週) 24.3万件
アトランタ連銀総裁 BSの縮小、金融政策の大きな引き締めではない
パウエルFRB理事 FRBの段階的な正常化は継続する
ブレイナードFRB理事 インフレのオーバーシュート政策を修正するのは困難
ボストン連銀総裁 12月の利上げが適切
ケリー大統領首席補佐官 FRB議長人事の決定はまだ先
ドラギECB総裁 マイナス金利政策は成功している
バルニエEU離脱担当相 ブレグジッド交渉行き詰まり
13日
米小売売上高(9月) 前月比+1.6% 同コア前月比+1.0%
米消費者物価指数(9月) 前年比+2.2% 同コア+1.7%
ボストン連銀総裁 低失業率とインフレ見通しは金融引き締めを正当化
ムニューシン財務相 税制改革法案、12月上旬までの成立目指す
フィッシャーFRB副議長 さらなるインフレ望む
ドラギECB総裁 基調インフレは最近上昇
カーニー英中銀総裁 数カ月以内の利上げが適切となる可能性

【10月16日からの週の注目ポイント】
16日
中国消費者物価指数(9月)                  ☆☆
中国生産者物価指数(9月)                  ☆☆
米NY連銀製造業景況指数(10月)               ☆☆
17日
英消費者物価指数(9月)                  ☆☆☆
英生産者物価指数(9月)                    ☆☆
独ZEW景況感指数(10月)                   ☆☆
米鉱工業生産(9月)                     ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
18日
米住宅着工件数(9月)                    ☆☆
米地区連銀経済報告(ベージュブック)             ☆☆
NY連銀総裁、講演                       ☆☆
ダラス連銀総裁、講演                     ☆☆
中国共産党第19回全国代表大会開幕              ☆☆
19日
豪雇用統計(9月)                     ☆☆☆
中国GDP(第3四半期)                    ☆☆☆
中国小売売上高(9月)                    ☆☆
中国鉱工業生産(9月)                    ☆☆
米景気先行指数(9月)                     
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(10月)         ☆☆
EU首脳会議(20日まで)                    ☆☆
20日
黒田日銀総裁、あいさつ                    ☆☆
米中古住宅販売件数(9月)                  ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演                 ☆☆
イエレンFRB議長、講演                   ☆☆☆
22日
衆院選投開票                        ☆☆
*重要度を3段階で表示



2017年10月16日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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