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外為マーケットコラム

株高など好感しドル高円安


 16日からのドル円相場は、日経平均が戦後タイに並ぶ14連騰、ダウ平均や独ダックスなどが史上最高値を更新と、世界的に株高の動きが強まるなど、リスク選好の流れが強まり、ドル高円安が優勢な展開となった。
 金曜日には米国上院で税制改革法案が通過し、ドル買いが加速した。同法案を受けて、今後の減税法案が通りやすくなる(上院で議事妨害ができなくなり、過半数の賛成で法案が通過する)こともあり、ドル買いの動きとなった。
 次期FRB議長人事にタカ派のテイラー・スタンフォード大学教授が有力。もしくはパウエルFRB理事と正副議長同時指名という形で議長ではなくてもFRB入りという噂が流れがことも、ドル買いに寄与した。
 週の前半は比較的神経質な展開となった。112円を挟んでの展開となった。もっとも月曜日時点でテイラー・スタンフォード大学教授が次期FRB議長に有力との報道が流れ、下値ではドル買いの流れに。17日に発表された9月の米輸入物価指数が前月比+0.7%の好結果となったこともドル買いに寄与した。
 週の半ばからドル買いに勢いが出た。米債利回りの上昇がドルを支えた格好に。金曜日の米上院での税制改革法案が通過が、さらなるドル買いを呼び、金曜日の海外市場で113円台半ば超えまで。
 週末の日本の衆院選に関して与党優勢との見通しがドル円を支えた面も。

【欧州政治リスクは継続も下値しっかり】
 15日のオーストリア下院選挙での右派勢力の台頭や、当初16日、その後19日が期限とされたスペイン・カタルーニャ自治州の独立宣言をめぐる姿勢明確化の期限を受けてのスペインの混乱化への警戒などがリスク材料となり、ユーロ売りが入る場面が見られた。
 もっとも、週の前半に1.17台前半を付けた後、1.18台半ば超えを付けるなどユーロは比較的しっかり。独ダックスの好調な動きや、リスク選好の動きを受けてのユーロ円の買いなどが支えに。

【NZ新政権樹立でNZドル売り】
 先月の議会選挙で与党国民党が第一党を確保も過半数を維持できず、第二党となった労働党と第四党となった緑の党連合との間で激しい過半数確保争いが続いていたNZ。過半数確保のキャスティングボードを握っていた第三党NZファーストは19日、労働党・緑の党連合に就くことを発表。労働党のアーダーン党首が次期首相となって、9年ぶりの新政権が樹立することが決まった。
 高成長と安定した物価動向などを実現していた国民党政権への信頼が厚かったこともあり、新政権樹立を受けてNZドル売りの動きが広がった。
 NZドルは0.71台後半からすぐに0.70台半ばに急落。その後もNZドル売りが続き、週末には0.69台へ。

【主要経済指標・イベントレビュー】
16日
中国消費者物価指数(9月) 前年比+1.6%
中国生産者物価指数(9月) 前年比+6.9%
米NY連銀製造業景況指数(10月) 30.2
テイラー教授が次期FRB議長に有力との報道
17日
英消費者物価指数(9月) 前年比+3.0% 同コア前年比+2.7%
英生産者物価指数(9月) 前年比+8.4%
独ZEW景況感指数(10月) 17.6
米輸入物価指数(9月) 前年比+2.7%
米鉱工業生産(9月) 前月比+0.3%
豪中銀議事録 他国の利上げが豪州の利上げに自動的につながるわけではない
ラムズデン英中銀副総裁 賃金上昇は非常に弱い
カーニー英中銀総裁 インフレは10月に3%超になり頭打ち
18日
米住宅着工件数(9月) 112.7万件
フィラデルフィア連銀総裁 物価がこれから2か月でどうなるのかを見守る
中国共産党第19回全国代表大会開幕 習中国総書記 中国の発展の効率性と質を改善
NY連銀総裁 FOMCは今年3回の利上げを達成する過程
ダラス連銀総裁 米経済の底堅さはきわめて強固
米地区連銀経済報告(ベージュブック) 成長ペースは緩慢ないし緩やか
19日
豪雇用統計(9月) 雇用者数 +1.98万人
中国GDP(第3四半期) 前年比+6.8%
中国小売売上高(9月) 前年比+10.3%
中国鉱工業生産(9月) 前年比+6.6%
米景気先行指数(9月) 前月比-0.2%
米フィラデルフィア連銀製造業景況指数(10月) 27.9
中曽日銀副総裁 必要ならイールドカーブ形状の調整を行う方針
カンリフ英中銀副総裁 8月の見通し通りであれば、緩やかな利上げが必要
20日
黒田日銀総裁 強力な緩和続ける
米中古住宅販売件数(9月) 539万件
米上院 予算決議案を可決。賛成51、反対49
メイ首相 EU離脱交渉を前進させるために、各国が緊急対応を行うように首脳らに要請
ユンケル欧州委員長 英国が合意せずにEUを離脱するとは考えていない
クリーブランド連銀総裁 緩やかな金利正常化が好ましい
22日
衆院選投開票 与党三分の二を維持する見込み

【10月23日からの週の注目ポイント】
23日
安倍首相、記者会見                      ☆☆
24日
独ユーロ圏製造業PMI速報値(10月)              ☆☆
中国共産党第19回全国代表大会閉幕              ☆☆
25日
英GDP速報値(第3四半期)                  ☆☆
独Ifo景況感指数(10月)                   ☆☆
米耐久財受注(9月)                     ☆☆
米新築住宅販売件数(9月)                  ☆☆
26日
ECB政策金利、ドラギECB総裁記者会見            ☆☆☆
米中古住宅販売制約指数(9月)                ☆☆
米新規失業保険申請件数(21日までの週)            ☆☆
27日
日本消費者物価指数(9月)                  ☆☆
米GDP速報値(第3四半期)                 ☆☆☆
28日
アイルランド総選挙                      
29日
欧州、冬時間に移行                      
*重要度を3段階で表示



2017年10月23日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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