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外為マーケットコラム

週の後半にかけてドル高にやや調整ムード


 11月6日からのドル円相場は、週初に114円70銭を付けるなど、週の前半はドル高円安の流れが強まったが、週の後半にかけて米税制改革の不透明感などが重石となり、113円台前半へ値を落とす場面が見られるなど、やや調整ムードが強い展開となった。
 週明けはいきなりドル高円安でスタート。3日の米雇用統計が弱めに出て、ドル円もいったん値を戻したものの、すぐに回復して上値をトライしたことで、下値安心感が広がり、短期筋中心にドル買い円売りの動きが強まった。
 直近の節目となっていた114円50銭を超えて、ストップ注文を伴って上値を試し、114円70銭台まで上昇。高値を付けた後は、利益確定の売りなどに少し押されたものの、火曜日に日経平均が直近高値を超えて1992年1月以来の高値を付けるなど、世界的に株高の動きが強まったことで、ドル円もしっかりの展開に。
 8日の日本時間朝方に、米紙が上院共和党指導部が法人税の減税を1年先送りする施策を検討と報じ、いったんドル売りが優勢に。米議会で財政赤字拡大への懸念が強いという認識が広がり、ドル円は113円台前半まで。
 その後も、株高を受けて114円台を回復する場面が見られるなど、ドル円はしっかりの展開となったが、9日に上院での税制改革法案が法人減税の1年先送りを盛り込むことが共和党上院議員からも伝わったことで、再びドル売りが強まり、113円10銭近辺までと、週の安値を付ける動きに。安値からは回復も、113円台半ばを挟んでの推移と、若干頭の重さを意識させる展開が続いた。

【米税制改革の不透明感強まる】
 10日金曜日に、米共和党上院は税制改革法案の概案を発表。事前報道通り法人減税の実施を2019年1月からと1年先送りする姿勢を示した。同日下院では歳入委員会で共和党の下院での税制改革法案を可決。こちらは法人税の減税を即時実施としており、その他分野でも不動産控除についての違いなど、多くの差異が見受けられるものとなり、今後の調整の困難さが意識される展開となった。
 トランポノミクスの柱である減税についての不透明感はドル売りの材料となり、先週後半のドル売りを誘った。下院は今秋にも本会議で下院の税制改革法案の審議を行う見込みで、今後両院での調整が本格化する中で、市場も神経質な反応を見せる可能性がある。

【NZ中銀、今後の利上げ見通し前倒し】
 9日に金融政策を発表したNZ中銀。政策金利については事前見通し通り現状維持を発表。今後も当面の維持姿勢を示したが、次回の利上げについて予想時期の前倒しを発表したことで、NZドル買いが入る場面が見られた。
 対米ドルで0.69台前半でのもみ合いから0.69台後半へ上昇。対円では78円70銭近辺から79円台前半へ上昇する場面が見られた。もっとも週の後半にかけては、それまでのNZドル売りの流れもあり、上昇分を解消する動きに。

【英政治リスクが継続】
 ブレグジッド交渉が本格化する中、メイ英首相の指導力への懸念もあり、ポンドは政治リスクに神経質な展開が続いている。8日にはパテル英国際開発相が政府に無許可で海外の要人(イスラエルのネタニヤフ首相ら)と会談を行った責任を取って辞任。1日のファロン国防相の辞任に次いで今月二人目の閣僚辞任に、首相の求心力低下が警戒されており、ポンドの重石となっている。もっとも先週発表された住宅価格指数が強めに出るなど、英経済状況自体は比較的堅調で、買いが入る場面も見られ、不安定な展開が続いている。

【主要経済指標・イベントレビュー】
6日
黒田日銀総裁講演 低金利継続が金融仲介に与える影響今後も注視
トランプ大統領 現在日本との貿易は公平でなく、開かれていない
プラートECB理事 デフレリスクは消えたが、インフレ圧力は引き続き抑制
7日
豪中銀 政策金利+1.50%(現状維持)
豪中銀 当面インフレは低水準を維持
安倍首相 日本と米国との同盟の強化を望んでいる
麻生財務相 事実として日米間に貿易不均衡
ラウテンシュレーガーECB理事 QEの出口明確に示すべきだった
ポロズ・カナダ中銀総裁 利上げに関して注意深くなっている
8日
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 来年以降の追加利上げ物価上昇を確認したい
ムニューシン米財務長官 ドル高の一部は好調な米経済を反映
9日
NZ中銀 政策金利+1.75%(現状維持)
NZ中銀 利上げ予想を2019年第2四半期に前倒し
日本国際収支(9月) 経常収支+2兆2712億円
日本機械受注(9月) 前月比-8.1%
中国消費者物価指数(10月) 前年比+1.9%
中国生産者物価指数(10月) 前年比+6.9%
米新規失業保険申請件数(4日までの週) 23.9万件
ECB経済報告 着実で広範な経済拡大がユーロ圏で継続
欧州委員会 ユーロ圏成長見通し 2018年見通し従来+1.8%から+2.1%に引き上げ
10日
英鉱工業生産(9月) 前月比+0.7%
ミシガン大学消費者信頼感指数(11月) 97.8
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 将来的に2.5%前後の通常水準に戻る

【11月13日からの週の注目ポイント】
13日
黒田日銀総裁、講演                      ☆☆
OPEC月報                          ☆☆
14日
中国小売売上高(10月)                   ☆☆
独ZEW景況感指数(11月)                   ☆☆
米生産者物価指数(10月)                   ☆☆
アトランタ連銀総裁、講演                   ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演                  ☆☆
日銀総裁、FRB議長、ECB総裁、英中銀総裁、シカゴ連銀総裁 パネル討論会 ☆☆☆
15日
日本GDP速報値(第3四半期)                 ☆☆
米小売売上高(10月)                    ☆☆☆
米消費者物価指数(10月)                  ☆☆☆
シカゴ連銀総裁、パネル討論会出席                
16日
豪雇用統計(10月)                      ☆☆
米鉱工業生産(10月)                     ☆☆
ブレイナードFRB理事、講演                  ☆☆
ダラス連銀総裁、講演                     ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演                 ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、講演                ☆☆
17日
米住宅着工件数(10月)                    ☆☆
ドラギECB総裁、講演                     ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、会見                ☆☆
*重要度を3段階で表示



2017年11月13日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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