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外為マーケットコラム

株安がドル安円高誘う


 11月13日からのドル円相場は、週末に111円台を付ける場面が見られるなど、これまでのドル高円安基調の調整が目立つ展開となった。
 世界的に株価調整の動きが目立ち、ドル安円高の動きを誘った。ダウや日経平均は連日値を落とし、リスク警戒の動きを誘った。
 米税制改革の不透明感やロシアゲート問題などが重石となり、ドル売りが進んだ面も。
 米税制改革は下院が金曜日の本会議で税制改革法案を可決した。この後、上院に送付されるが、上院財政委員会は下院案とかなり異なる独自案を打ち出しており、調整が難航する見込み。注目される法人減税についても、来年1月からの即時実施を求める下院と、ほとんどを1年先送りする上院との調整が難しい。こうした状況がドルの重石となっている。
 17日にはロシアゲート問題が大きくドル売りを誘った。同問題を調査するモラー特別検察官がトランプ陣営のメンバーに召集を行ったとの報道がドル売りを誘い、ドル円は東京朝の113円台からNY市場では111円台まで売り込まれる展開に。

【豪物価懸念が豪ドル売り誘う】
 15日に発表された豪第3四半期賃金コスト指数が予想を下回ったことで、豪ドル売りが進む場面が見られた。物価上昇圧力につながる賃金上昇が鈍いことで、今後の物価鈍化懸念が強まった。翌日発表された10月の豪雇用統計は、全体の数字が予想を下回ったものの、正規雇用の伸びが堅調で、買い戻しが入る場面が見られた。もっとも、戻りは鈍く豪ドル売りトレンドが継続。週末にかけての円高進行もあって、豪ドル円は安値圏へ。

【NZドル、中銀改革への懸念継続】
 先月発足した新政権が、NZ中銀(RBNZ)に対して、中銀法の改正を含めた改革を進める意向を示していることが、NZドルの重石となっている。これまでの物価安定に加えて、雇用の最大化を求める形になる見込み。これによりNZ中銀による利上げが遅れるとの見通しがNZドル売りにつながっている。3月のNZ中銀総裁任期に合わせて、新総裁人事も絡めて圧力を強化しているとの思惑が広がっておりNZドルの重石に。

【ブレグジット懸念もありポンドは不安定】
 メイ首相に対して与党議員40名が退陣要求の署名を実施したとの報道で週初からポンド売りが進行。その後はブレグジット交渉の行き詰まりなどが報じられて、ポンド売りが出るなど、不安定な展開が続いた。ブレグジットに関しては、離脱時に負担する負担金問題での英国とEUとの主張の違いが大きく、交渉が難航しており、中長期的なポンド売り圧力に。

【ドル安もあり、ユーロは堅調】
 ユーロは対ドルで堅調地合い。ドル安の流れがユーロを押し上げる格好に。14日に発表された独GDPの好結果などもユーロ買いに安心感を与えている。ECBの緩和姿勢は継続とみられるが、インフレに対しては前向きな姿勢も見られており、ポンドの不安定さにもそれほどつられず、しっかりの展開に。

【主要経済指標・イベントレビュー】
13日
黒田日銀総裁 日銀は強力な金融緩和を押し進めている
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 今後のバランスシート縮小、退屈なものになる
14日
中国小売売上高(10月) 前年比+10.0%
独ZEW景況感指数(11月) 18.7
英消費者物価指数(10月) 前年比+3.0% 同コア前年比+2.7%
米生産者物価指数(10月) 前年比+2.8% 同コア前年比+2.4%
ムニューシン米財務長官 米政権の目標は、米経済の3%超の成長
ボスティック・アトランタ連銀総裁 完全雇用に近く、成長は2%をやや上回る水準見込む
ブラード・セントルイス連銀総裁 今年下期成長は予想上回る可能性
日銀総裁、FRB議長、ECB総裁、英中銀総裁、シカゴ連銀総裁 パネル討論会
イエレンFRB議長 あらゆるガンダンスは景気見通し次第であるべき
ドラギECB総裁 フォワードガイダンスは政策手段として十分に定着している
黒田日銀総裁 フォワードガイダンスはある程度機能した
カーニー英中銀総裁 コミュニケーションの成功には複数の異なる手段を持つ必要
15日
日本GDP速報値(第3四半期) 前期比年率+1.4%
米小売売上高(10月) 前月比+0.2% 自動車除くコア前月比+0.1%
米消費者物価指数(10月) 前年比+2.0% 同コア前年比+1.8%
エバンス・シカゴ連銀総裁 目標を下回るインフレ期待に直面
ローゼングレン・ボストン連銀総裁 経済情勢は緩やかな利上げ継続を正当化
ウィルキンス・カナダ中銀上級副総裁 金融政策の更なる引締めには注意深くなる
16日
豪雇用統計(10月) +0.37万人
米鉱工業生産(10月) 前月比+0.9%
メルシュECB理事 さらなるQE延長を見込む市場は誤っている
米下院 税制改革法案を可決
メスター・クリーブランド連銀総裁 段階的な利上げは理にかなっている
カプラン・ダラス連銀総裁 米成長率は今年2.5%、来年2%超を予想
17日
米住宅着工件数(10月) 129.0万件
ドラギECB総裁 ユーロ圏は確固たる経済拡大の最中
バイトマン独連銀総裁 緩和的なECBの政策が引き続き適切
デイビス英EU離脱担当相 EU側に譲歩を求めており、交渉は行き詰まり状態

【11月20日からの週の注目ポイント】
20日
日本貿易統計(10月)                     ☆☆
米景気先行指数(10月)                    ☆☆
ドラギECB総裁、欧州議会公聴会出席              ☆☆
21日
米中古住宅販売件数(10月)                  ☆☆
イエレンFRB議長、講演                    ☆☆
22日
米耐久財受注(10月)                     ☆☆
米新規失業保険申請件数(18日までの週)             
英秋季財政報告                        
米FOMC議事録(10月31日、1日分)              ☆☆
23日
ECB議事録                           
ドイツ財務省月報                       
24日
ドイツIfo景況感指数(11月)                 
*重要度を3段階で表示



2017年11月20日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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