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外為マーケットコラム

ドル安の流れが継続


 11月20日からのドル円相場は、週後半に111円ちょうどを試しにいく場面が見られるなど、ドル安の流れが継続した。ユーロドルが1.19台を回復するところまでユーロ買いドル売りが進んでおり、ドルの相対的な水準を示すドルインデックスが先月の安値を割り込んで9月以来の安値圏まで下がるなど、円高よりもドル安の流れに。
 木曜日の米感謝祭を前に、週の前半からポジション調整のドル売りが優勢に。
 現状の低インフレが一時的なものではなく長期化する可能性が警戒されたことも、ドル売り圧力となった。イエレンFRB議長が現地時間21日(日本時間22日午前)に行われた講演会において、低インフレの継続懸念を示し、ドル安に。さらに22日のFOMC議事録でも同様の懸念が示されたことで、ドル売りが加速した。
 もっともドル円は111円台を維持。金曜日のNY市場では下値からの買い戻しが入り、111円台半ばを回復するなど、突っ込んだ売りに対する警戒感も見られた。

【独政局への注目集まる】
 9月の連邦議会選挙でメルケル首相率いるCDU/CSUは第一党を確保したものの、過半数には届かず、安定政権確保のために連立の動きを模索していた。選挙まで連立を組んでいた第二党SPDは選挙前から連立には加わらないことを繰り返し表明していたこともあり、第四党であるFDPと第五党である緑の党との連立協議が続いていたが、移民や石炭発言問題など、主要な政策で大きな隔たりのあるFDPと緑の党との調整が進まず、FDPが連立交渉からの離脱を発表したことで、週明けからユーロ売りの動きが見られた。
 しかし、週末にはこれまで拒否姿勢を示していたSPDが連立に前向きな姿勢に変化したことで、一気に解決への動きが進むとの期待が広がり、ユーロ買いの動きが強まった。

【ブレグジットへの注目続く】
 やや手詰まり感の見られた英国とEUとの英離脱(ブレグジット)交渉であるが、ハモンド財務相が離脱の為の支払金についての新たな提案を来月のEU首脳会議までに提出すると発表したこともあり、期待感が強まった。メイ首相がメルケル独首相ら主要なEU加盟国首脳との個別の交渉に乗り出したことなども、期待感を誘い、ポンドの支えとなった。

【OPEC総会を前に期待感強まる】
 30日のOPEC総会及びその前後のOPECと非OPEC主要産油国との交渉において、来年3月末が期限となる協調減産の延長が決定するとの期待が広がり、NY原油先物が上昇した。非OPEC産油国の代表格であるロシアとOEPC側が協調減産延長について枠組みで合意したとの報道などが支えとなった。こうした原油高の動きを受けて、先進国中で唯一の純産油国(輸出>輸入)であるカナダや、資源国通貨としての豪ドル、南アランドなどの買いを誘う展開となった。

【主要経済指標・イベントレビュー】
20日
日本貿易統計(10月) 2854億円の黒字
米景気先行指数(10月) 前月比+1.2%
安倍首相 今後のとも日銀と密に連携
21日
米中古住宅販売件数(10月) 548万件
豪中銀議事録 インフレは今後ゆっくりした加速にとどまる見込み
カンリフ英中銀副総裁 インフレは今年第4四半期にピークを迎える
サンダース英中銀委員 金融引き締めは限定的かつ段階的に
22日
米耐久財受注(10月) 前月比-1.2%
米新規失業保険申請件数(18日までの週) 23.9万件
ミシガン大学消費者信頼感指数(11月) 98.5
英政府経済見通し 2018年+1.4% 2019年+1.3% 来年には財政赤字がGDPの2%以下に
米FOMC議事録(10月31日、1日分) 大半がインフレ率が目標下回る時期の長期化を懸念
23日
独製造業PMI(11月) 62.5
ユーロ圏製造業PMI(11月) 60.0
南ア中銀政策金利 6.75%(現状維持)
ECB議事録(10月25日、26日分)量的緩和期限の厳密化が市場の引き締め見通しにつながる懸念
24日
ドイツIfo景況感指数(11月) 117.5
OPECとロシア 協調減産の来年いっぱいまでの延長についての枠組みで合意

【11月27日からの週の注目ポイント】
27日
米新築住宅販売件数(10月)                  ☆☆
NY連銀総裁、講演日本貿易統計(10月)             ☆☆
28日
米S&Pケースシラー住宅価格(9月)               
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
パウエル次期FRB議長、指名承認公聴会            ☆☆☆
29日
米GDP改定値(第3四半期)                  ☆☆
米中古住宅販売成約指数(10月)                ☆☆
米地区連銀経済報告(ベージュブック)             ☆☆
NY連銀総裁、講演                       ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、講演                ☆☆
イエレンFRB議長、上下両院合同経済委員会で証言        ☆☆
30日
中国製造業PMI(11月)                    ☆☆
米個人所得支出(10月)                     
米新規失業保険申請件数(25日までの週)             
ダラス連銀総裁、講演                     ☆☆
OPEC総会                         ☆☆☆
1日
日本雇用統計(10月)                      
日本消費者物価指数(10月)                   
米自動車販売台数(11月)                    
米ISM製造業景況指数(11月)                 ☆☆
ダラス連銀総裁、講演                     ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演                  ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
*重要度を3段階で表示



2017年11月27日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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