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外為マーケットコラム

米・独の長期債利回りが上昇し、ユーロ高円安進行、ドル円もしっかり


 12月18日からのドル円相場は、円安が優勢な展開となったが、ユーロドルなど、対円以外の通貨に対してドル安が進んだこともあり、12日の高値を超えきれずという展開に。
 注目された米税制改革法案が成立。下院の通過後、上院の通過に際して小さい不備があって修正が入り、もう一度下院での採決が行われるなど、ややドタバタしたところもあったが、週内に議会を通過、22日金曜日にはトランプ大統領が署名を行って法案が成立した。来月19日までのつなぎ予算も同様に成立しており、懸念材料が後退したが、すでに織り込み済みということもあり、成立時などの反応は目立たず。
   米長期債利回りの上昇が目立つ展開となった。これまでフラットニング化が目立っていた米債券市場の動きに調整が入り、長期債の売り(利回りの上昇)が強まった。
 独10年債の利回りも上昇しており、ユーロは対ドル、対円で上昇。ユーロ円は132円台前半から134円台後半まで大きく上昇する展開が見られた。
 独立問題で揺れたスペイン・カタルーニャ州での州議会選挙が行われ、独立派が過半数を超える結果となり、ユーロ売りが入る場面も、影響は限定的に。
 英ポンドは、筆頭国務相がスキャンダルで辞任することとなり、対ドルでは頭が抑えられる展開となったが、円安の流れもあって、対円では上昇。

【米税制改革法案が成立】
 米国の税制改革法案は、法人税を当初の20%から21%に引き上げるなどの調整を経て、先週成立した。いったん下院を通った後、小さい不備が見つかり、修正したものを上院で可決。下院で再度採決するなどのドタバタはあったものの、21日に議会を通過し、22日に大統領が署名を行って、約30年ぶりとなる抜本的な税制改革が成立した。財政赤字の拡大懸念などはあるが、設備投資と個人消費拡大への期待で、米国の経済成長の短期的な成長加速を促すとの見方から、基本的にドル買い要因。もっともすでに成立が見込まれていたこともあり、先週の同法案成立に対する市場の反応は一服となった。

【日銀金融政策決定会合現状維持】
 20日・21日に行われた日銀金融政策決定会合は、事前見通し通り現状維持を決定。前回、前々回同様に片岡委員がより緩和的な政策を求めて反対(主張は若干の修正)。黒田総裁会見でも、従来通りの長短金利操作付き量的質的緩和の継続が協調された。リバーサルレートに関する以前の発言などから、少し前向きな姿勢を見せるとの事前の期待が一部で見られ、総裁会見後は円売りが強まった。

【英筆頭国務相辞任】
 メイ政権のNo.2の地位である筆頭国務相を務めていたダニエル・グリーン氏が、パソコンから大量の性的画像が見つかったスキャンダルを受けて辞任した。同氏は女性記者へのセクハラ疑惑で調査が進められており、その中で判明したもの。第二期メイ政権で閣僚の辞任は3人目。特に今回は盟友ともいわれたグリーン氏ということで、メイ首相の痛手となりそうで、ポンドの売り材料としてとらえられた。
 欧州通貨高が進む中で週を通じてポンドも対円では上昇したものの、ユーロに比べて上昇幅は小さく、中期的にポンド売りの影響が出ていた。

【カタルーニュ州州議会選挙独立派過半数越え】
 21日に行われたスペイン・カタルーニャ州での州議会選挙において、独立派3党が過半数を超える議席を獲得した。一方で独立に反対する市民党が第1党を確保するなど、情勢は不透明。独立派3党は、3党の中でもっとも議席を獲得したJxCatのプッチダモン前州首相がベルギーに逃亡中、JxCatに次ぐ議席を獲得したERCのジュンケラス前州副首相は独立問題で国家反逆罪などでスペイン検察に拘束されており、独立派連合をだれが率いるのかなども不透明という状況。
 市場では警戒感を見せているものの、基本的にはスペインの国内問題として、様子見となっている。独立派勝利報道後の東京朝にユーロ売りが一気に進む場面などが見られたが、その後値を戻し、相場への影響は一時的なものにとどまっている。

【主要経済指標・イベントレビュー】
18日
日本通関ベース貿易収支(11月) 1134億円の黒字
サンフランシスコ連銀総裁 来年3回の利上げは妥当
ミネアポリス連銀総裁 低インフレとイールドカーブのフラット化が利上げに反対した理由
19日
独IFO景況感指数(12月) 117.2
米住宅着工件数(11月) 129.7万件
20日
NZ貿易収支(11月) -11.93億NZドル
米中古住宅販売件数(11月) 581万件
EIA週間石油在庫 原油 前週比-649.5万
米下院が税制改革法案を再採決で可決
トランプ大統領 税制改革法案は特別なもの
英国 ダミアン・グリーン英筆頭国務相が辞任
21日
日銀金融政策決定会合 現状維持
片岡委員、長短金利操作の現状維持に反対、10年超の国債金利幅広く下げるように買い入れが適当
黒田日銀総裁 景気は緩やかに拡大している
米GDP確報値(第3四半期) 前期比年率+3.2%
スペイン・カタルーニャ州議会選挙 独立派が過半数を確保
22日
米耐久財受注(11月) 前月比+1.3%
米PCEデフレータ(11月) 前年比+1.8% 同コア前年比+1.5%
米新築住宅販売件数(11月) 73.3万件
トランプ大統領 税制改革法案と1月19日までの暫定予算案に署名

【12月25日からの週の注目ポイント】
25日
米国、英国、独、仏、豪州、NZ、香港、カナダなどが祝日      ☆☆
26日
日本雇用統計(11月)                     ☆☆
日本消費者物価指数(11月)                 ☆☆☆
黒田日銀総裁、講演                      ☆☆
日銀議事録(10月30日、31日分)                
米S&Pケースシラー住宅価格指数(10月)             
英国、独、仏、豪州、NZ、香港、カナダなどが祝日         ☆☆
27日
米消費者信頼感指数(12月)                  ☆☆
米中古住宅販売制約指数(11月)                 
28日
日銀主な意見(12月20日、21日分)               
ECB月報                            
米新規失業保険申請件数(23日までの週)             
29日
東京証券取引所、大納会                    ☆☆
31日
中国製造業PMI(12月)                     
*重要度を3段階で表示



2017年12月25日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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