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外為マーケットコラム

年末年始にかけてドル安やや優勢に


 12月25日からのドル円相場は、クリスマス及び年末年始で取引を手控える動きが目立つ中で、これまでのドル高に対する調整が優勢な展開となった。
 目立った経済指標発表や要人発言はなかったが、クリスマス前に進んだ米債利回りのフラットニングに対する調整が一服し、再びフラットニングが強まったことなどが、ドル売りの動きを誘った。
 年始に入っても当初は流れが変わらず、ドル円は一時112円10銭近辺まで値を落とす場面が見られた。3日のNY市場で米ISM製造業景気指数が予想を大きく上回る好結果となったことや、米FOMC議事録が比較的前向きな印象を受けるものとなったことなどが、ドルの買い戻しを誘い、112円台後半まで回復する展開となっている。
 一方、目立ったのが資源国通貨の買い。パイプラインがらみの報道などでNY原油が60ドル台に乗せるなど、原油高が続いたほか、12月初めから続くNY銅先物の上昇が止まらず、パラジウムなどもしっかりとなるなど、金属市場も堅調で、資源国通貨高の流れを誘った。
 年末年始にかけて銅先物の上昇が一服するなど、国際商品市場の勢いも収まったが、反転するほどの流れにはならず、年明けも堅調な地合いが継続。
 欧州通貨は対ドルでしっかり。ユーロは節目の1.20を超えてくる動きを見せ、一時1.2080台まで上値を伸ばしたものの、1.21を付けきれず、3日の海外市場で調整が入っている。

【原油高続く】
 NY原油先物は、北海原油の主要パイプラインの修理による停止、イランの反政府デモの活発化などからの需給のひっ迫感が続き、年明けにNY原油先物は62ドルに迫る動きを見せ、約2年半ぶりの高値を更新した。世界的に過剰在庫の縮小の動きが目立っており、NY原油の先高観が続いている。主要通貨で唯一の純産油国通貨であるカナダドルをはじめ、豪ドルなど資源国通貨全体の買い材料となっている。先々週1.29台を付けていたドルカナダは一時1.25割れまでドル安カナダ高が進む展開に。

【米長期債利回りが再び低下】
 クリスマス前にフラットニング(利回り局面は一般的に短期よりも長期の利回りが高い右肩上がりとなるが、長短の金利差が縮小し傾きがフラットに近づくこと)の調整が入り、米10年債利回りは節目の2.50%に迫る2.497%まで上昇する動きを見せた。もっともクリスマス明けから再びフラットニングが進み、2.40%台で2017年の取引を終えており、ドル売りの材料となっている。年明けは再び少し利回りが上昇しているが、クリスマス前の水準には届いておらず、ドル買いには至っていない。

【議事録は比較的前向き】
 3日のNY市場(日本時間4日午前4時)に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(12月12日・13日開催分)は、懸念されているインフレの鈍化について、多くのメンバーはインフレは緩やかに2%に向かうと予想。イールドカーブのフラット化は異例ではないと意見で一致。労働市場のひっ迫がインフレを押し上げるなどと、今後の緩やかで順調なインフレ継続を見込む姿勢を示すなど、前向きな姿勢が目立つものとなった。今年の利上げ期待につながる姿勢で、ドルには買い材料となり、ドル円が112円台前半から後半へ値を戻す材料となっている。

【主要経済指標・イベントレビュー】
26日
日本雇用統計(11月) 失業率2.7%
日本消費者物価指数(11月)前年比+0.6% 同生鮮除くコア+0.9%
黒田日銀総裁、講演 経済は着実に改善、景気回復は、その息の長さも特徴
日銀議事録(10月30日、31日分) 緩やかに拡大しているとの見方で一致
米S&Pケースシラー住宅価格指数(10月) 前年比+6.25%

27日
米消費者信頼感指数(12月) 122.1
米中古住宅販売制約指数(11月) 前月比+0.2%

28日
ECB月報 基調的なインフレは緩やかに上昇
米新規失業保険申請件数(23日までの週) 24.5万件
米卸売在庫(11月) 前月比+0.7%

29日
ドイツ消費者物価指数(12月) 前月比+0.6%

31日
中国製造業PMI(12月) 51.6

2日
スイスSVME購買担当者景況指数(12月) 65.2
ドイツ製造業PMI・確報値(12月) 63.3
英CIPS製造業PMI(12月) 56.3
3日
米ISM製造業景況指数(12月) 59.7
米FOMC議事録(12月12日、13日開催分) インフレは緩やかに2%に向かうと予想

【1月1日からの週の注目ポイント】
4日
米ADP雇用者数(12月)                    ☆☆
米新規失業保険申請件数(30日までの週)             

5日
ユーロ圏消費者物価指数・速報値(12月)            ☆☆
米非農業部門雇用者数(12月)                ☆☆☆
米ISM非製造業景況指数(12月)                ☆☆
セントルイス連銀総裁講演                  ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁講演                ☆☆
クリーブランド連銀総裁講演                 ☆☆

*重要度を3段階で表示



2018年1月4日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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