FX・為替比較はALL外為比較

  • FX会社を探す
  • FXの基礎知識
  • Q&A
  • 外国為替マーケット予想

ALL外為比較 > 外為マーケットコラム > 株高が円安誘う展開に

外為マーケットコラム

株高が円安誘う展開に


 1月1日からのドル円相場は、世界的な株高が進む中で、ドル高円安の動きが優勢となった。
 1日は世界的に休場。2日から始まった市場では、年末までの流れを引き継いで、ドル売りが優勢となり、ドル円は一時112円ちょうどをトライする展開に。もっとも大台を何とか維持すると、下値トライの一服感から短期筋の買戻しが入り、112円台半ばを回復。週の半ばからは株高の動きが世界的に優勢に。米ダウ平均株価、英FT指数がともに史上最高値を上回ったほか、4日から始まった日経平均も2日続けての大幅高となるなど、株式市場は年明けから活況となった。
 こうした動きを受けてリスク先行での円売りが優勢となり、ドル円は113円台を回復する展開に。
 ユーロドルが1.20台での推移から、1.20台後半を付けるなど、対円を除いてドルは軟調。ドル高ではなく、円安が主体でのドル円の上昇となった。
 原油高が継続しており、資源国通貨は堅調地合いを維持。金曜日に発表された豪貿易収支が予想外の赤字を示すなど、売り材料も散見したものの、全体の基調としての資源国通貨買いドル売りの流れは変わらず。対円でもしっかりに。
 注目された米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回る弱めの結果となったが、ドル円の下げは113円台前半から113円ちょうど近辺までにとどまっており、堅調地合いが継続した。
 週明けも113円割れから113円台前半での推移。ユーロ円などが利益確定の売りに押され、クロス円での円売りが入ったものの、押し目は限定的なものにとどまった。

【原油高続き、NY原油2015年5月以来の高値】
 年明けも原油高の流れが継続。木曜日のニューヨーク市場では62ドル21セントを付ける場面が見られ、2015年5月以来の高値圏を付ける動きとなった。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が市場見通し以上に減少していることが示され、原油高の動きを誘っている。こうした原油高の動きが、産油国であるカナダをはじめ、資源国通貨全般の買い材料につながっている。先月19日の1.2920近辺から始まったドルカナダのドル安カナダ高基調が継続し、一時1.2350近辺を付ける動きとなった。週末には利益確定の動きに大きく下げる場面も見られたが、週明けには反発を見せており、堅調地合いが継続している。

【平均時給は予想通りも、非農業部門雇用者数が弱めに】
 5日発表の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が事前予想の前月比19万人増に対して、14.8万人増と、予想を大きく下回る伸びにとどまった。失業率は予想通り4.1%。このところNFP以上に注目を集める平均時給は、前年比2.5%とこちらも予想通りとなったものの、前回値が下方修正されており、少し弱めの結果となった。
 この結果を受けて、基本的にはドル売りに。ドル円が113円25銭近辺から113円ちょうど近辺、ユーロドルが1.20台半ばから、1.2080台を付けるなどの動きが見られた。もっとも下げ一服後は、元の水準まで値を戻すなど、影響は限定的なものにとどまった。

【年を越したドイツ連立の行方、2大政党党首は前向き姿勢】
 秋の総選挙後の連立交渉が難航し、政治的な空白期間が100日を越えたドイツ。3日にメルケル首相率いるCDU/CSUと、2大政党のもう一つSPDが会合を行い、連立交渉への前向き姿勢を示した。会合後、メルケル首相が楽観的という見通しを記者団に示したほか、SPDのシュルツ党首が、党員に理解を求める姿勢を示した。もっとも、CSUのゼーホーファー党首が遅くともイースターまでに結論と発言するなど、同問題の長期化を示唆する発言も見られた。全般に前向き姿勢が見えたことで、ユーロにとっては買い材料となり、ユーロドルが1.20台後半を付ける材料となった。

【主要経済指標・イベントレビュー】
2日
スイスSVME購買担当者景況指数(12月) 65.2
ドイツ製造業PMI・確報値(12月) 63.3
英CIPS製造業PMI(12月) 56.3

3日
米ISM製造業景況指数(12月) 59.7
米FOMC議事録(12月12日、13日開催分) インフレは緩やかに2%に向かうと予想

4日
米ADP雇用者数(12月) 前月比+25.0万人
米新規失業保険申請件数(30日までの週) 25.0万件
ブラード・セントルイス連銀総裁 雇用とインフレの関連性が消えた可能性も

5日
ユーロ圏消費者物価指数・速報値(12月) 前年比+1.4%
米非農業部門雇用者数(12月) 前月比+14.8万人
米平均時給 前年比+2.5%
米ISM非製造業景況指数(12月) 55.9
ブラード・セントルイス連銀総裁講演 2018年の米経済成長率は2%台前半を見込む
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演 今年は2回の利上げが適切
メスター・クリーブランド連銀総裁講演 インフレ目標の変更は検討の価値あり
コーンNEC委員長 FRB副議長の人選は今月発表の可能性はある

8日
ボスティック・アトランタ連銀総裁講演 3、4回の利上げは必要ない可能性
S&P 米成長見通しを上方修正

【1月8日からの週の注目ポイント】
9日
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演             ☆☆

10日
米卸売在庫(11月)                      ☆☆
エバンス・シカゴ連銀総裁講演                 ☆☆

11日
米生産者物価指数(PPI)(12月)                ☆☆☆
米新規失業保険申請件数(12月31日の週)             
ダドリーNY連銀総裁講演                   ☆☆

12日
日本国際収支(11月)                      
中国貿易収支(12月)                      
米消費者物価指数(CPI)(12月)                ☆☆☆
米小売売上高(12月)                    ☆☆☆
バイトマン独連銀総裁講演                  ☆☆
ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演            ☆☆

*重要度を3段階で表示



2018年1月9日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

コラム一覧へ戻る

当社は「ALL外為比較」に掲載される情報(以下「掲載情報」といいます。)の完全性および正確性を保証いたしません。

また掲載情報は、将来における結果を示唆するものではありません。

したがいまして、お客様において掲載情報に基づいて行動を起こされた場合でも、当社はその行動結果について何らの責任も負担いたしません。

掲載情報に基づく行動は、お客様の責任と判断によりお願いいたします。掲載情報は、金融商品の売買等の勧誘を意図したり、推奨するものではありません。

お客様において掲載情報に含まれる金融商品の売買等の申込等をご希望される場合には、その掲載情報に記載の金融機関までお客様ご自身でお問い合わせください。

当社はお問い合わせに関し対応いたしかねます。

掲載情報のうち「外為マーケットコラム」等に関しましては、著作権法等の法律により保護されており、

個人の方の私的使用目的以外での使用や権利者に無断での他人への譲渡、販売コピーは認められていません。