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外為マーケットコラム

週後半のダボス会議、米要人発言によりドル売り加速


 1月22日からのドル円相場は、ドル売り主導で値を落とす展開となった。米国が16年ぶりのセーフガード発動で通商問題への警戒感が広がる中、週後半のダボス会議での米要人発言がドル売りを加速させた。
 ロス米商務長官は、セーフガード発動に関して、「さらなる関税措置が講じられるだろう」と、追加措置を示唆。続いて、ムニューシン財務長官は「ドル安は貿易にとって良い」と、これまでの米国の姿勢である強いドル政策を否定する発言を行い、ドル安が一気に進んだ。
 ラガルドIMF専務理事から詳しい真理を問いたいとの発言があるなど各国要人からも驚かれた同発言であるが、トランプ大統領からは、ムニューシン財務長官発言は文脈の問題で、最終的には強いドルが望ましいとの発言があり、少し火消しに。
 もっとも、通商問題への注目が集まる中でのムニューシン財務長官発言ということもあり、米国側の姿勢を警戒する動きは強く、ドル安傾向に。ユーロドルが2014年12月以来の1.25台まで上値を伸ばすなど、ドル全面安に。
 注目されたトランプ大統領の金曜日講演では「stronger & stronger」と強いドルを強調する場面も見られ、ドル全面安は一服も、今度は黒田日銀総裁が「日本は緩やかな景気拡大を続ける可能性が高い。日本は2%のインフレ目標にようやく近い状況にある」と発言。市場の日本の出口戦略へ向けた動きへの期待につながり、円高が急速に進行。
 ドル円はそれまでのドル安主導から円高主導で108円台前半へ値を落とし、日銀側から「黒田総裁はインフレ見通しを修正していない」と公式に声明が出されたことで、少し火消しも、頭の重い展開に。

【16年ぶりのセーフガード発動】
 米国は22日、家庭用大型洗濯機、太陽電池及び太陽電池モジュールに対して、米通商法201条に基づく緊急輸入制限(セーフガード)の下で、輸入を制限するために関税を課すことを表明し、23日に大統領が同件の大統領令に署名した。
 ロス商務長官はダボス会議でさらなる関税について示唆しており、鉄鋼やアルミニウムなどへの波及も含めて考えられるのではとの懸念が広がった。
 米中間選挙の年だけに、通商問題が米国でクローズアップされやすく、同問題は中長期に響く可能性もある。保護主義的な動きが強まると、ドル売りが強まる。

【ECBは事前見通し通り】
 ECB理事会は事前見通し通り現状の金融政策を維持。ガイダンスなども特に変化はなかった。ドラギ総裁の会見でもインフレなどの見通しに変化はなく、ユーロ高に関しては「ユーロの変動は見通しを不確実にさせる」とけん制する姿勢も示した。しかし、ユーロはこの会見後上昇し、先週の高値を付ける展開に。サプライズな材料がなく、イベントクリアで元々のユーロ高ドル安の地合いが強まったとみられた。

【主要経済指標・イベントレビュー】
22日
米上院 政府閉鎖を解消する暫定予算法案採決の動議を可決
IMF世界経済見通し発表 世界成長率を7年ぶりの高水準に加速と予想

23日
日銀金融政策決定会合結果 現状維持
日銀 2018年度見通し 実質GDP+1.3%~1.5%(前回+1.2%~1.4%)
黒田日銀総裁 景気は緩やかに拡大している
独ZEW景況感指数(1月) 20.4
グッドフレンド氏、FRB理事指名承認公聴会 インフレについては緩やかな上昇を予想

24日
日本貿易収支(12月) 3,590億円
米中古住宅販売件数(12月) 557万件
ムニューシン米財務長官 米ドル安は貿易にとって良い機会を与える
ロス米商務長官 さらなる関税措置が講じられるだろう

25日
独Ifo景況感指数(1月) 117.6
ECB政策金利 0.00% 金利はQE終了後も相当期間にわたり現在の水準を維持
ドラギECB総裁 QEはインフレが持続的に調整されるようになるまで継続する
米新築住宅販売件数(12月) 62.5万件
米新規失業保険申請件数(20日までの週) 23.3万件
ムニューシン米財務長官 ドルに対する私のコメントは一貫したもの
トランプ大統領 ムニューシン米財務長官の発言は文脈の問題

26日
日本消費者物価指数(12月) 1.0%
米耐久財受注(12月) 2.9%
米GDP速報値(第4四半期) 2.6%
黒田日銀総裁 日本は2%のインフレ目標にようやく近い状況にある
日銀 黒田総裁はインフレ見通しを修正していない
トランプ大統領 経済はドルをより強く、より強くする(stronger and stronger)

【1月29日からの週の注目ポイント】
29日
米個人所得・支出(12月)                    
米PCEデフレータ(12月)                  ☆☆☆

30日
日本雇用統計(12月)                      
カーニー英中銀総裁、議会証言                 ☆☆
トランプ米大統領、一般教書演説               ☆☆☆

31日
中国製造業PMI(1月)                      
豪消費者物価指数(第4四半期)                ☆☆
米FOMC結果                        ☆☆☆
米ADP雇用者数(1月)                    ☆☆
米中古住宅販売成約指数(12月)                 

1日
米自動車販売統計(1月)                    
米ISM製造業景況指数(1月)                 ☆☆
米新規失業保険申請件数(27日までの週)             

2日
米雇用統計(1月)                      ☆☆☆
米製造業新規受注(12月)                    
サンフランシスコ連銀総裁、講演                 

3日
イエレンFRB議長の任期満了、後任にパウエル氏就任へ     ☆☆☆

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2018年1月29日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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