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外為マーケットコラム

米FOMCや米雇用統計で週後半にドル高円安強まる


 1月29日からのドル円相場は、週の後半にドル高円安が強まる展開となった。
 週の前半はそれまでのドル安円高傾向が継続。26日にダボス会議での黒田総裁による「2%目標にようやく近い状況」との発言が海外勢を中心に日銀の出口戦略への期待感を誘い、ドル円、クロス円の重石となっていた。
 30日(日本時間31日午前)のトランプ大統領による一般教書演説では、これまでの主張と大きな相違はなかったが、インフラ整備などへの強い姿勢がみられたことで、米株先物が買われ、ドル円が109円台を付けるなど、ドル高の動きも、結局は続かず。
 30日、31日のFOMCは、事前見通し通り現状維持を決定。声明ではインフレについてこれまでよりも強気な表現が見られ、ドル高が強まる展開となった。ドル円は109円台をしっかり回復する展開に。31日の米ADP雇用者数の強さもドル高に寄与。
 2日の午前に日銀は7か月ぶりの指値オペを実施し、また、通常のオペも増額した。これにより、海外勢を中心に広がっていた日銀の出口戦略への期待感が後退し、円売りが優勢に。
 同日の米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回り、平均時給も前月・前年比ともに予想を上回るという好結果。この結果を受けてドル高が加速し、ドル円は一時110円台半ば近くまで上昇。米株が大きく調整されたことで、上値からは売りが出たものの、110円台を維持して週の取引を終えている。
 その他通貨ではユーロの買いが目立った。
 独債利回りの上昇が見られ、ユーロを支えたほか、独雇用統計などユーロ圏の経済指標も堅調で、ユーロ買いに安心感。
 さらに31日には英国の金融街「シティー・オブ・ロンドン(シティー)」が提案した、EU離脱後の金融サービスにおける自由協定について、欧州委員会が拒否したとの報道が、ユーロポンドでのユーロ買いポンド売りを誘い、ユーロ買いの流れが継続。
 ユーロドルは一時1.25台まで上昇。週後半のドル高の流れに少し調整も、1.24台での推移。

【米雇用統計受けて利上げ期待強まる】
 2日の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20万人増と、予想の18万人増を上回ったうえに、節目の20万人の大台に乗せる好結果。インフレへの影響から、このところ非農業部門雇用者数以上に注目を集める平均時給は、前月比、前年比がともに予想を上回り、前回値も上方修正されるという、こちらもかなりの好結果となった。これを受けて、金利市場などでの米国の利上げ期待が強まり、次回3月のFOMCでの利上げ確率は77.5%と、ほぼ利上げを織り込む水準となっている。年末までに年3回という見通しも強まり、4回以上の利上げを見込む動きも広がるなど、米利上げ期待が押し上げられており、ドル買いの材料となっている。

【一般教書演説は力強さ強調】
 米大統領による年頭の所信表明演説である一般教書演説が30日に行われた。米大統領は基本的に議会に出席することはなく、予算編成権なども持たないため、こうした演説で予算に対する大統領としての希望を述べる形となる。トランプ大統領は、「Make America Great Again」のキャッチフレーズを冒頭で述べ、株高などが進んだこの1年の実績と、今後のインフラ投資などを通じた米経済成長への自信を強調した。この教書を受けて、米株式市場は買いが入るなど、基本的には市場に好意的な印象を持たれたとみられ、ドルにとっても買い材料に。

【7カ月ぶりの指値オペ】
 日本銀行は2日午前の定例オペ実施時に、指定した利回りで金額無制限で国債買い入れを行ういわゆる「指値オペ」を7か月ぶりに実施した。対象年限は残存期間5年超10年以下で、指定利回りは新発10年国債利回りで0.11%と、昨年2度行われた指値オペと同水準となった。26日の黒田総裁発言などを受けて、長期金利が0.095%と、上限である0.1%に近づく状況となっていたこともあり、金利上昇を許容しない日銀の姿勢を改めて強調した格好。

【主要経済指標・イベントレビュー】
29日
米個人所得・支出(12月) 個人所得+0.4% 個人消費+0.4%
米PCEデフレータ(12月) +1.7% 同コア+1.5%

30日
日本雇用統計(12月) 失業率 2.8%
米コンファレンスボード消費者信頼感指数(1月) 125.4
カーニー英中銀総裁、議会証言 設備投資は上昇したものの世界的な需要を考慮すれば不十分
ムニューシン米財務長官 長期的な米国の利益にかなう強いドルを支持

31日
黒田日銀総裁 中長期的な予想物価上昇率は着実に上昇
岩田日銀副総裁 景気は、所得から支出への前向きの循環メカニズムが働くもとで、緩やかに拡大
トランプ米大統領、一般教書演説 「Make America Great Again」のための明確なビジョン
中国製造業PMI(1月) 51.3
豪消費者物価指数(第4四半期) 前年比+1.9%
米FOMC結果 現状維持 1.25%-1.50%
米FOMC声明 さらなる緩やかな金利上昇が適切になる公算
米ADP雇用者数(1月) +23.4万人
米中古住宅販売成約指数(12月) +0.5%

1日
米ISM製造業景況指数(1月) 59.1
米新規失業保険申請件数(27日までの週) +23.0万件
トランプ大統領 税制改革「第2段階」があるかもしれない

2日
米雇用統計(1月) 非農業部門雇用者数+20.0万人 平均時給 前月比+0.3%
米製造業新規受注(12月) +1.7%
カプラン・ダラス連銀総裁 今年のGDPは2.5~2.75%を見込む
サンフランシスコ連銀総裁、講演 FOMCは緩やかな利上げ計画の維持を

【2月5日からの週の注目ポイント】
5日
米ISM非製造業景況指数(1月)              ☆☆☆

6日
豪中銀政策金利                      ☆☆☆
米貿易収支(12月)                      ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演                   

7日
NY連銀総裁、講演                      ☆☆
ダラス連銀総裁、講演                     
シカゴ連銀総裁、講演                     
サンフランシスコ連銀総裁、講演                

8日
日本国際収支(12月)                     
NZ中銀政策金利                      ☆☆☆
中国貿易収支(1月)                     ☆☆
ECB経済報告                          
英中銀政策金利                      ☆☆☆
英中銀四半期インフレ報告                  ☆☆
米暫定予算期限切れ                     ☆☆
ミネアポリス連銀総裁、講演                  
カンザスシティー連銀総裁、講演                
フィラデルフィア連銀総裁、講演                
9日
中国消費者物価指数(12月)                 ☆☆
中国生産者物価指数(12月)                 ☆☆
第23回冬季五輪・平昌大会開会(25日まで)          

*重要度を3段階で表示



2018年2月5日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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