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外為マーケットコラム

ドルの買い戻しが優勢に、リスク警戒後退とGDP上方修正などが材料に


 3月26日からのドル円相場は、ドルの買い戻しが優勢となった。米中の貿易戦争への懸念により104円台までドル安円高が進んで迎えたが、本格的な貿易戦争を避けるためにムニューシン財務長官が中国と生産的な協議と発言したことなどが、ドルの買い戻しを誘った。
 値を崩していた米株式市場にも買い戻しの動きがみられ、リスク回避の円高も一服。クロス円での外貨買い円売も入っていた。もっとも、米株式市場に関しては、ハイテク関連株を中心にやや不安定。反トラスト法(独禁法)絡みで大幅安となる展開が見られたアマゾンをはじめ、売りが目立つ展開に。
 28日に発表された米第4四半期GDP確報値が改定値の前期比年率+2.5%、事前予想値の同+2.7%を大きく上回る+2.9%となったことも、ドル買いの動きを支えた。個人消費が+4.0%と上方修正されており、好調な米景気への好感が強まった。
 年度末を前に、ドル円では輸出企業などからのドル売りも、ユーロドルなどではドル買いの動きがみられ、ドル全面安の流れが崩れた面も。
 ドル円は株式市場動向などをにらみながら、振幅を交えて一時107円台まで上昇。リスク回避の動きが後退したことに加え、イースター休暇前のポジション調整意欲なども、ドル円の買い戻しに寄与した。
 米朝首脳会談の実現に向けて前向きな動きとホワイトハウスが報じたことなども、ドル買いに寄与した。
 107円台を付けた後は、少し調整が入る展開に。長期休暇を前に積極的な取引に慎重な姿勢も見られ、ポジション調整が入りやすくなった面も。

【PCEデフレータはほぼ予想通り】
 米国のインフレターゲットの対象であるPCEデフレータが29日に発表された(2月データ)。前年比+1.8%と、予想を0.1%上回る好結果。変動の激しい食品やエネルギー関連などを除いたコア指数は前年比+1.6%。こちらは事前見通し通りも、前回1月分からは0.1%上昇している。インフレターゲットの2.0%には届いていないが、順調な物価の上昇という印象。前日のGDPの好結果と合わせ、米経済の好調さを印象付けてドルの買い戻しに寄与した。

【ハイテク株不安定な展開続く】
 データ流出問題から大きく売りが出たフェイスブック、提携先であるウーバーの自動運転中の死亡事故の影響で売りが出ているエヌビディアなどに加え、アマゾンに対して、反トラスト法(独占禁止法に相当)の適用をトランプ政権が検討と報じられたことで、ハイテク関連株が不安定な展開を続けた。ダウ平均株価がプラス圏推移の場面でもナスダックに売りが目立つなど、ハイテク関連株への警戒感は続いたが、イースターを前に買い戻しが入る場面が見られるなど、一方向の動きにはならなかった。

【南ア中銀0.25%の利下げ】
 南ア中銀は事前の見通し通り27日に0.25%の利下げを発表した。クガニャゴ南ア中銀総裁は、利下げ後の会見において、利下げサイクルに入ったわけではなく、今後はあくまでデータ次第、今回0.50%の利下げは議論されなかったなど、中立姿勢を意識させる発言を行っていたが、発表後の市場の反応はランド売り。もっとも、その後は値を戻しており、影響は限定的なものにとどまっている。

【主要経済指標・イベントレビュー】
26日
黒田日銀総裁 保有国債が含み損になっても、円の信用は毀損されない
クリーブランド連銀総裁 緩やかな利上げが望ましい
バイトマン独連銀総裁 2019年半ばの利上げは非現実的なものではない

27日
米消費者信頼感指数(3月) 127.7
米S&Pケースシラー住宅価格指数(1月) 前年比+6.40%
アトランタ連銀総裁 仮想通貨は通貨ではない、投機市場

28日
南ア中銀政策金利 6.50%
米GDP確報値(第4四半期) 前期比年率+2.9%
米中古住宅販売成約指数(2月) 前月比+3.1%
アトランタ連銀総裁 自然なレートに戻る必要があると考えている

29日
米個人所得支出(2月)個人支出 前月比+02%
米PCEデフレータ(2月) 前年比+1.8%
米新規失業保険申請件数(24日までの週) 21.5万件
フィラデルフィア連銀総裁 今年の利上げは後2回とみている

30日
日本雇用統計(2月)失業率 2.5%

31日
中国製造業PMI(3月) 51.5

【4月2日からの週の注目ポイント】
2日
日銀短観(第1四半期)                    ☆☆
米ISM製造業景況指数(3月)                ☆☆☆

3日
日銀企業物価見通し                      
豪中銀政策金利                      ☆☆☆
米自動車販売統計(3月)                    
ブレイナードFRB理事、講演                   
ミネアポリス連銀総裁、講演                   

4日
米ADP雇用者数(3月)                    ☆☆
米製造業新規受注(2月)                    
米ISM非製造業景況指数(3月)                ☆☆
セントルイス連銀総裁、講演                   
クリーブランド連銀総裁、講演                  

5日
豪貿易収支(2月)                      ☆☆
米貿易収支(2月)                       ☆☆
米新規失業保険申請件数(31日までの週)             
アトランタ連銀総裁、講演                    

6日
米雇用統計(3月)                     ☆☆☆
パウエルFRB議長、講演                    ☆☆

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2018年4月2日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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