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外為マーケットコラム

政治相場の様相続く、ドル円堅調もやや不安定


 4月9日からのドル円相場は、政治相場の展開が続いているが、対中懸念などが一服して、ドル円は基本的には堅調な展開を見せている。
 米空の貿易戦争については、10日にボアオ・アジアフォーラムで行われた習近平国家主席の演説において、対話路線が強調されたことで、警戒感が後退。目立った進展はなく、中国商務省などからは警告発言が出ていたものの、市場はドル買い円売りの流れが強まる展開となった。
 一方、警戒感が強まったのは米ロ関係。6日に発表された米国の対ロシア追加制裁への警戒感から、週明けにロシアルーブルが急落。ロシア株・ロシア債の売りも激しく、ロシア市場が混乱。新興資源国全般の売りにつながる形で、市場の警戒感が広がった。
 11日にムニューシン財務長官がロシア債を制裁対象から外すと発言して、ロシア市場の混乱は一服したものの、シリア情勢の緊迫感が強まる中、親シリア姿勢を継続するロシアと米国との対立が強まり、こちらも懸念材料となっている。
 シリア情勢に関しては、トランプ大統領がロシアにシリアへのミサイル攻撃に備えろと挑発(ロシアはシリアにミサイル攻撃した場合、すべて撃ち落とすと以前に警告していた)したことなどが、警戒感につながり、ドル円、クロス円での外貨売り円買いを誘った。
 その後、シリア攻撃の時期には言及しない、すぐの場合も、すぐでない場合もと、早期の攻撃がない可能性に言及して、ドル円などは少し買い戻しも、実際に週末には米英仏によるシリア攻撃が実施された。
 同問題に関しては全般に相場への影響は限定的で、値幅も抑えられていたが、週末前にリスク警戒でのポジション調整が強まる場面が見られるなど、市場の警戒感が目立っていた。

【米ロの対立が警戒感誘う】
 米国のロシアへの追加制裁が警戒感を誘った。6日の追加制裁はシリア問題だけでなく、ウクライナへの干渉や2016年の米大統領選でのサイバー攻撃疑惑などが対象となったもの。プーチン大統領に近い筋だけでなく、新興財閥をはじめ多くの対象が選定され、ロシア経済への影響が大きいものとなった。週明け9日のロシア市場が大混乱となったほか、ドルルーブルは11日のロンドン市場ぐらいまで大きなルーブル安に。ドルルーブルは昨年1月ごろから1年以上にわたってレンジ取引が続いていたが、一日で一気にレンジを飛び越え、さらに上値を試すという大きな動きとなった。ブラジルレアル、南アランドなどもこうした状況に影響を受けたとみられる売りが出るなど、新興資源国への影響が目立っていた。

【米中の対立は一服感】
 米中の貿易戦争に関しては、習近平国家主席のボアオ・アジアフォーラムでの演説で一服感。米国の関心がシリアに向いていたこともあり、その他の新規材料には乏しい中で、同問題を警戒しての円買いは収まっていた。
 中国の商務省による対米批判は厳しいものの、市場への影響は限定的なものとなっている。

【英利上げ期待強まる】
 英中銀のマカファティー金融政策会合(MPC)委員は、通信社のインタビューで追加利上げを遅らせるべきではない、賃金の伸びが他の委員が想定しているよりも大きい可能性があるなど、タカ派な発言を行い、ポンド買いが広がる場面が見られた。
 英中銀は5月の会合で利上げする可能性が指摘されており、今年後半での追加利上げの可能性も含め、利上げ傾向が注目されている。こうした状況がポンドの買いを誘う場面が見られた。

【主要経済指標・イベントレビュー】
9日
日本国際収支(2月) 経常収支+2兆760億円
安倍首相 物価目標達成に政策総動員を
黒田日銀総裁 強力な金融緩和を粘り強く続ける
トランプ大統領 シリアについて24から48時間内に重要決定を行う
ドラギECB総裁 ユーロ圏経済の拡大は不透明感に耐え得る力強いもの

10日
米生産者物価指数(3月) 前年比+3.0%
習近平国家主席 対話が問題解決の方法
マカファティー英政策委員 英中銀は引き締め策で遅れをとることはできない
トランプ大統領 知的所有権や技術移転に関する習主席の啓発を歓迎

11日
中国消費者物価指数(3月) 前年比+2.1%
中国生産者物価指数(3月) 前年比+3.1%
米消費者物価指数(3月) 前年比+2.4%
FOMC議事録(3月20日、21日開催分) この先数年、財政政策が成長を大きく促進

12日
米輸入物価指数(3月) 前年比+3.6%
米新規失業保険申請件数(7日までの週) 23.3万件
黒田日銀総裁 マネタリーベースの拡大方針を継続
中国商務省報道官 アジアフォーラム演説、米大統領の脅しへの譲歩ではない
トランプ米大統領 シリア攻撃、すぐかも知れないしそうではないかも知れない

13日
ミシガン大学消費者信頼感指数 100.6
スメッツ・ベルギー中銀総裁 ECBの慎重な我慢強い姿勢が続くこと正当化
ボストン連銀総裁 FOMC中央値上回る利上げが年内に必要な可能性
セントルイス連銀総裁 失業率の下落余地は小さい

【4月16日からの週の注目ポイント】
16日
米小売売上高(3月)                    ☆☆☆
米対米証券投資(2月)                     
アトランタ連銀総裁、講演                   ☆☆

17日
中国GDP(第1四半期)                    ☆☆
中国小売売上高(3月)                     
米鉱工業生産(3月)                     ☆☆
クオールズFRB副議長、下院金融委員会で証言          ☆☆
シカゴ連銀総裁、講演                     ☆☆
アトランタ連銀総裁、講演                   ☆☆
フィラデルフィア連銀総裁、講演                ☆☆
サンフランシスコ連銀総裁、講演                ☆☆
日米首脳会談                        ☆☆
IMF世界経済見通し                       

18日
米地区連銀経済報告(ベージュブック)             ☆☆
クオールズFRB副議長、講演                  ☆☆
NY連銀総裁、講演                       ☆☆

19日
日豪雇用統計(3月)                     ☆☆☆
米景気先行指数(3月)                     
米新規失業保険申請件数(14日までの週)             
クオールズFRB副議長、講演                  ☆☆
ブレイナードFRB理事、講演                  ☆☆
クリーブランド連銀総裁、講演                 ☆☆

20日
日本消費者物価指数(3月)                  ☆☆
シカゴ連銀総裁、講演                     ☆☆
IMF世銀、春季総会                       
G20財務相・中央銀行総裁会議                 ☆☆

21日
国際通貨金融委員会                     ☆☆

*重要度を3段階で表示



2018年4月16日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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