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外為マーケットコラム

ドル円は一時110円台を示現、週後半は調整も


 4月30日からの週は、週の前半はこれまでのドル高の流れが継続し、ドル円は一時110円台を付ける動きを見せた。ユーロドルが1.20を割り込むなど、ドルはほぼ全面高の動きに。
 週の半ばからは株安などを嫌気して、円高がやや優勢に。ドル円は110円台に乗せたことで一服感が出たこともあり、109円割れまで値を落とす場面が見られるなど、調整の動きが広がった。
 もっとも、ユーロドルやポンドドルなどは頭の重い展開が継続しており、ドル高の流れに。週後半は円主導での動きが目立ち、クロス円でも円買いが強まる展開に。
 注目された1日、2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、事前見通し通り政策の現状維持を決定した。6月の利上げが有力視される中で、FOMC声明では、前回まで見られた「インフレの動向を注意深く監視」の文言が削除されるなど、やや前向きなものとなり、次回の利上げに含みを持たせる内容に。もっとも、ほぼ想定の範囲内ということで、ドル買いの反応は特にみられず、FOMC前にいったん110円台を付けていたことの達成感もあって、FOMC後はポジション調整の動きが優勢となった。
 もう一つの注目材料であった4日の米雇用統計は、失業率が2000年以来となる4%割れを示現したものの、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回る数字となり、平均時給も鈍い伸びとなる弱めの数字に。週後半のドル円の調整がさらに強まり、一時108円60銭台と、先週の安値を付ける動きとなった。もっとも、ユーロドルなどでのドル買いの動きもあって、押し目はそこまで。その後109円台を回復するなど、ドル高円安の調整は限定的なものにとどまった。

【米FOMCはほぼ無風】
 米連邦公開市場委員会(FOMC)はほぼ想定内の内容となった。前回3月の米FOMCで利上げを実施したところということもあり、今回は現状維持見通しで市場は一致していた。直近のインフレ指標が強めに出たことで、前向きな声明が期待される中、「インフレの動向を注意深く監視」の文言が削除されるなど、米FRBの物価見通しの強気さを印象付ける部分も見られたが、次回6月の米FOMCでの利上げがほぼ確実と見られる中で、想定から外れるほどの内容ではなかった。

【米雇用統計、平均時給は前月比・前年比ともに予想に届かず】
 4月の米雇用統計は、失業率が予想以上に低下し、3.9%を記録。2000年12月以来という4%割れとなった。ほぼ完全雇用に近いという状況を意識させる数字が見られるなか、雇用者数の伸びは16.4万人増と予想の19.2万人増を大きく下回る弱めの数字に。もっとも、こちらは前回値が上方修正されており、差し引くとほぼ想定内。今回の発表数字の影響が大きく、発表直後はドル売りも、すぐに値を戻した。インフレとの関連から注目度の高い平均時給は前月比、前年比ともに予想を下回る弱めの数字となり、発表直後のドル売りに寄与。もっとも、6月の利上げ期待が後退するほど弱い数字ではなく、影響は限定的なものにとどまった。

【ユーロ圏消費者物価指数が予想を下回る】
 3日のユーロ圏消費者物価指数(4月速報値)は、総合、コアともに予想を下回る弱めの数字に。出口戦略への期待感を後退させる数字となり、ユーロ売りドル買いの動きにつながった。1.20を割り込んでいたユーロドルは、ドル円が大台を付けた後に調整が入る展開となる中、ドル高基調が継続している。

【主要経済指標・イベントレビュー】
30日
中国製造業PMI(4月) 51.4
米個人支出(3月) +0.4%
米PCEデフレータ(3月) +2.0%
米中古住宅販売制約指数(3月) 前月比+0.4%

1日
豪中銀政策金利 1.50%
豪中銀声明 持続的な経済成長の為に緩和的な政策姿勢を変更せず
ロウ豪中銀総裁 次の金利の動きは利上げと予想すること妥当
ポロズ加中銀総裁 いずれ刺激策の解除が必要となると確信
米ISM製造業景況指数(4月) 57.3

2日
ユーロ圏GDP速報値(第1四半期) 前期比+0.4%
米ADP雇用者数(4月) 前月比+20.4万人
米週間原油在庫統計 原油在庫+621.8万バレル
米FRB政策金利 1.50-1.75%
FOMC声明 インフレは2%に接近した

3日
豪貿易収支(3月) 15.27億ドル
米貿易収支(3月) -490億ドル
米耐久財受注(3月) 前月比+2.6%
米製造業新規受注(3月) 前月比+1.6%
米ISM非製造業景況指数(4月) 56.8

4日
米雇用統計(4月) 非農業部門雇用者数 前月比+16.4万人
ダドリーNY連銀総裁 成長はトレンドを上回って推移
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 賃金の伸びはなお上昇トレンド

【5月7日からの週の注目ポイント】
7日
クオールズFRB副議長、講演                   
アトランタ連銀総裁、講演                    
ダラス連銀総裁、講演                      
シカゴ連銀総裁、講演                      

8日
中国貿易収支(4月)                      
豪小売売上高(3月)                     ☆☆

9日
米生産者物価指数(4月)                    
米週間原油在庫統計                      
NZ中銀政策金利                       ☆☆
アトランタ連銀総裁、講演                    

10日
日本国際収支(3月)                      
中国消費者物価指数(4月)                   
中国生産者物価指数(4月)                   
英中銀政策金利                        
英中銀四半期インフレ報告                  ☆☆
米消費者物価指数(4月)                  ☆☆☆
米新規失業保険申請件数(5日までの週)             

11日
米輸入物価指数(4月)                     

*重要度を3段階で表示



2018年5月7日

みんかぶ 山岡 和雅

担当
外国為替情報
経歴
1992年から、10年以上インターバンクディーラーとして活躍した後にGCIグループに参画後、事業譲渡により2016年3月にみんかぶグループ入り。
レベルの高い情報を易しく丁寧に提供するだけでなく、専門家の目による分析などを加え、実際の取引に役立つ国際金融情報の提供に努めています。
主な著書
はじめての人のfx基礎知識&儲けのルール(すばる舎)
夜17分で、毎日1万円儲けるFX(アスカビジネス)

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